風信帖(946)

 10年10月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 今は昔、鳴鶴、木堂らが発起人となって結成され、不折や雪竹や、 廬、正臣らが幹事となって運営されたという談書会なる集まりがあったとか――

▼メンバーが隔月に集まって「研究の成果を談じ」「意見を交換し」「楽しみ」、そして「席上筆硯を備えて来興揮酒の用に充てた」と聞けば、まあ雰囲気は想像がつく。そして実は最近、それに近い体験をした

▼所は新潟、名湯岩室温泉のとある旅館でその日、第12回を迎えた「越後書話会」(佐藤光堂代表)が開かれていた。会場はまさに熱気むんむんである。それもそのはず、一同を取り巻いている展示ケースには、メンバーが持ち寄った鵬斎や柳湾や菱湖や菘翁、米庵や山陽や梧竹、一六、鳴鶴、不折、天来等々と、その数実に約20幅。そしてそれらを、1つ1つ順に鑑賞していっているのである

▼まずは持ち主が立ち、入手のいきさつや「研究の成果」を開陳する。それから「意見交換」して、楽しんで、あっという間の二時間なのであった。しかもすごいのは、今回の出品作に事前にすべて釈文をつけた列品録が用意されていたこと。飛び入りの筆者がもらったそれには「癸毅魁廚箸△辰拭53番目の到着だったのだ。そして夜の懇親会、これもむろん、言うまでもなかった!

(書道美術新聞 第946号1面 2010年10月1日付)




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