風信帖・940

 10年06月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 「先生は主に、柳体(柳公権体)を学ばれたのですか」「そう。私は小・中学校では、もっぱら柳体を学びましたね」
 
▼どこの誰の問答とお考えだろうか。何と、来日した温家宝首相が去る31日、日本の文化人との「座談会」で柳田泰山氏と話した内容である。この日招かれた文化人の中で美術関係は柳田氏一人。中国側随員にも書法家協会主席の張海氏がいてこの会話に参加したそうだから、温首相は書法には思い入れが深いのかも。冒頭の会話に続くのは、「でも父は顔法だったので、私もその後は顔法を学んだ。だから私の字は、柳体でも顔体でもなくなった」。これは、温首相一流のユーモアなのだろう

▼柳田氏は首相にこうもいっている。「父は私に、中国は大先輩の国であり、親孝行したいなら中国に学べと遺言しました。中国に学び、日中文化交流に貢献せよともいいました」。対する首相の発言は、「文化は魂の交流であり、文字は伝統文化の重要な道具である。文字の交流、書道の交流は思想の交流でもあり、それは平和の理念を伝達し、共に中日友好の交流を促進している」

▼どこかのダメ首相に聞かせてやりたいような対話ではないか。翌6月1日、中国の百度サイトで拾い読みした犧膿珪霾鶚瓩任△襦

(書道美術新聞 第940号1面 2010年6月15日付)




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