風信帖・937

 10年05月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 映画としてはいささか平板で、「少女たちのひたむきな思いが、ニッポンを元気にする」(宣伝チラシ)といわれても「ふーん」といった感じだが、これが「書道を元気にする」といわれれば、見どころも多く、最後のシーンなどもなかなかに感動的。胸を熱くする書道人も多いのではなかろうか。「書道ガールズ」、いよいよ封切り

▼5人のうち1人だけ小学校時代に多少習ったことがあるらしい、とにかく僅か1カ月の特訓であそこまでものにした石飛氏と彼のスタッフの努力と指導力は見事で、最大の功労者といっていいだろう。そして、成海璃子や桜庭ななみといった人気タレントたちが吹き替えなしで書を書くシーンに若者たちが共感してくれれば、書道の将来も少し明るくなるかも

▼なお、実はこの映画とは全く別に、浜松市を舞台に「書道ガールズ」という同タイトルの映画づくりが2007年から進行中だ。こちらもやはり、書道部で「書道デモンストレーション大会」に向けて頑張る女子高生たちを描く物語で、市がバックアップする「地域振興映画製作プロジェクト」の一環。先を越された関係者の心中は穏やかではないらしいが、気にすることはないー、堂々の真っ向勝負を期待したいものだ。

(書道美術新聞 第937号1面 2010年5月1日付)




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