風信帖・936

 10年04月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 小学校用の新しい「書写」教科書がお目見えした。“六社体制”は変わらなかったものの、0・2%という低シェアをかこった日書が撤退し三省堂が新規参入した

▼三省堂は今回、「国語」「書写」ともに小学校初参入だが、長年辞書類を手掛けて来ている老舗中の老舗で、平成10年代に入って中学校用の「書写」でまず参入を果たし、今回いよいよ小学校用もということだから、長期的な戦略に基づいた本格的な取り組みとみていいだろう

▼現時点ではまだ実物を手にしておらず、取材に基づいて書いているだけなので多少先走りのきらいはあるが、書道界にとっては『書★(くさかんむりに宛)』以来の浅からぬ縁もあり、歓迎の辞を述べるくらいは先走ろう。編集の代表者として名前が出ている方は兵庫教育大の名誉教授、執筆陣は中国・四国地方の教員養成系大学や私立の書道系大学の教授らが中心となっており、十分な力量を備えた陣容といっていい

▼同社編集部も、「これで、小・中・高の教科書の提供を通して、小学校からの一貫したレベルの高い教育の実現に寄与出来るものと考えている」と自信を示しており、書写教育界にとっても、こうした有力出版社の参加は大いに歓迎すべき動きだろう。今夏の採択商戦の結果が注目される。

(書道美術新聞 第936号1面 2010年4月15日付)




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