風信帖・935

 10年04月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 書学書道史学会では、当初から役員70歳定年制を敷いて来た。そしてめでたく、この定めにより事務局長を“お役御免”となった
 
 ▼そもそも20年も任にあり続けたこと自体、決してほめられたことでないのはよく分かっていたが、実は10年前に学会が主催した「国際大会」が厖大な赤字を出し、事務局長としては結局、丸9年も密かにこれの処理に専念する仕儀となり、辞めるに辞められなかったという実情もあり、逆にいえば、「何とか定年までに」と鋭意取り組んできた結果なのでもある
 
 ▼学会ではかねてより、役員経験者で斯学に多大な功労のあった方々を「名誉会員」に遇して顕彰する仕組みを設けているが、今回退任に当たり「萱原にはそうしたことはご無用に」と理事会で縷々要請しておいた。この分野の学問・研究に敬意と関心を抱いていることでは人後に落ちないつもりだし、だからこの学会の創設計画にも主導的役割を担ってきたわけではあるが、しかしもとより専門研究者ではなく、多忙も手伝って20年も役員を務めながら、まともな論文一本書いていないことが、何よりも恥ずかしい
 
 ▼あと10年、80位になれば少し余裕もできて勉強も捗るようになりそうというか、そういう計画なので、どうか!

(書道美術新聞 第935号1面 2010年4月1日付)




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