風信帖・931

 10年02月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 去年まであまり重要視してこなかった不明を、恥じなければならない。厚労省も、たまにはいい仕事もやってるのだ。例の「21世紀出生児縦断調査」という取り組み
 
▼同調査は21世紀の初年に生まれた子の実態と、年月の経過につれての変化の状況を継続的に把握し続けようとするもので、毎回四万人前後を対象にし、回収率はほぼ毎回90%を超えているというから、精度の高い調査といえる。しかも、1月生まれの子は1月に、7月生まれの子は7月に調査するという徹底ぶりである

▼今回は平成20年に行った調査だから、満7歳の小学校1年生になった子供たちがどうかということなのだが、ここで明らかになった「習い事」における「習字(硬筆含む)」の履修率が11・4%という数字(男女差がやや大きいのは多少気になるが)は、書道界にとって決して悪くないものではあるまいか。「音楽・ピアノ等」の約半分、「水泳」の4割弱の水準とはいえ、家庭の父母は結構子供の教育をしっかり考えていることを物語っているといえよう。となると、果たしてこの受け皿となっている書塾界がその負託に応えているか、が問われることにもなるわけである

▼さて、8歳時、9歳時で倍々といくだろうか――。


(書道美術新聞 第931号1面 2010年2月1日付)




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