≪風信帖≫第911号

 09年03月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 大東文化大で今春、初めての「書道学博士」が2人誕生することになり、話題となっている。それもそのはずで、わが国には書道を学問的に研究する先生方は数多く、博士号を持つ先生方も少なくないのに、しかし「書道学博士」を正式に名乗れる人は、これまで1人もいなかったからである
▼それが9年前、同大に「書道学科」が誕生してからは、学部を卒業すれば「書道学学士」、大学院を終え論文が通れば「書道学修士」「書道学博士」が約束されることになったわけであるから、「書道学科」「大学院・書道学専攻」の創設が書道界や関係学界を勇気づけた功績は、大いに称揚されていいだろう

▼それにしても、学科創設9年で「博士」の誕生というのは、学部が4年、大学院前期が2年、後期が3年であることからすれば、まさに最速の結果といえるわけである。しかし今回の両氏は、年齢的にはともに30代後半で、すでに十分な学識や研究基盤を持って大学院から籍を置いた人らしいから、同大としてはまだ喜びは半分かもしれない

▼同大「書道学科」に最大の喝采の時が訪れるのは、今回の両氏を目標にして学部から「書道学科」に学んだ人たちがさらに奮起し、一日も早く、いわば“生え抜きの博士”が誕生するときだろう。



(書道美術新聞 第911号1面 2009年3月15日付)



kayahara.com : 萱原書房・美術新聞社のサイトにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://kayahara.com

このニュース記事が掲載されているURL:
http://kayahara.com/modules/column/index.php?page=article&storyid=25