風信帖(1120)

 18年04月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 昨秋、美術新聞社が大崎WGと共催で同ギャラリーで開催した「酒の書と…」展の中国・蘇州展が開幕したので、現地へ覗きに行った

▼同展は蘇州市政府の全面的協力で立派な会場の提供も受け、日本側の171作家の全作品をはじめとする日中約500点による盛大な展観となったのだが、その現地で現代中国ならではの面白い体験が3つほどあった

▼1つは、準備の段階で市側から「タイトルの変更」を要請されたことで、当局者の話では、習政権になってから「酒」に関する規制が有形無形に強化、「酒の」で始まる展覧会は通りそうにないとか。で、「曲水流觴‐書道与酒/綿和醇馥千年」展という、訳の分からない展名となった

▼規制の関連と思われるのが、食事時に出たビールがどれも3%か2・5%で、水っぽいこと。2・5%ビールは初体験だった

▼そしてもう1つは、蘇州展に市政府の号令一下(らしい)、小学校11校、中学校6校から1、000点近い犹申出品瓩魎鵑擦討發蕕辰燭里世、それが何と「酒」字を篆隷はおろか金文や甲骨文で書いたもの、牋中八仙瓩砲泙弔錣訖涓茲覆匹房鮴膺豢磴鮖燭靴榛酖々。さすが文字と漢詩の母国…。日本の子供たちには到底…。いや、たぶんPTAが…。呵々!

(書道美術新聞 第1120号1面 2018年4月15日付)




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