風信帖(1107)

 17年10月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 「酒と書と…」展はお陰様で、盛会裡に開かせて頂くことができた。各位の作品は、来年には長野にあるタイムカプセル館に収め、300年後まで保存させて頂くという企画もご支持頂けたようだ。もっとも、現代の紙が果たして唐・宋の紙と同等の耐久性を持つかどうかは、300年後の人々の検証に委ねるしかないのが歯がゆい

▼ところで、会場をご覧下さった方はお楽しみ頂いたと思うが、全国の酒ラベル展も、これほど集めた例はそう多くないだろう。そして、「へー、これがあの名家の筆なのか」と、急に愛着が湧いた方も少なくあるまい。全国の酒造会社も、もっともっと書家の筆になるラベルを採用し、そして揮毫者を明示して欲しいものだ

▼ちなみに、会場で目にとまったラベルの筆者の一部をメモしておくと、次のようになる。▽上田桑鳩「壺中春」(福島・末広酒造)▽日比野五鳳「松竹梅」(京都・宝酒造)▽金子鴎亭「賀茂鶴」(広島・賀茂鶴酒造)▽中村不折「真澄」(長野・宮坂醸造)、「萬歳」(兵庫・山名酒造)▽富岡鉄斎「神聖」(京都・山本本家)▽柳田泰雲「菱正宗」(広島・久保田酒造)▽桑原翠邦「谷桜」(山梨・谷桜酒造)ほか

▼もちろん、圧倒的に多いのは現存作家のラベルなのだが、別の機会に――。

(書道美術新聞 1107号1面 2017年10月1日付)




kayahara.com : 萱原書房・美術新聞社のサイトにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://kayahara.com

このニュース記事が掲載されているURL:
http://kayahara.com/modules/column/index.php?page=article&storyid=235