風信帖(1098)

 17年05月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 東京オリンピックで野球や空手、サーフィンなどが新種目として採用され、関係各界がねじり鉢巻きのようだが、番外でいいから、今からでも「芸術」を加えてはもらえないだろうか

▼もちろん、現在の計画でも、何らかの文化関連のプログラムは用意されているのだろうし、芸術界でもこれを機に大規模イベントを企画している分野もあるには違いない(書道界では今のところ聞こえていない)が、組織委員会として正式に位置づけ、「五輪マーク」が使える展覧会が同時開催ともなれば、狷本瓩鬟▲圈璽襪垢訃紊任盥ヅだと思う。3年あれば、十分間に合うし――

▼そもそも近代オリンピックの史上では、かつて「芸術競技」が正式種目だった時代があった。1912年のストックホルムから48年のロンドンまでの7大会で、絵画・彫刻・文学・建築・音楽の五分野が正式種目として取り上げられ、「スポーツを題材にした作品」審査で、得点により順位を競うというものであった

▼そして日本人選手(?)も、32年のロスと、36年のベルリン大会では、国内予選を経て参加し、32年には版画で長永治良が佳作、36年には絵画で藤田隆治、水彩で鈴木朱雀の2人が銅メダル、音楽で江文也が4位に入賞したという。

(書道美術新聞 第1098号1面 2017年5月1日付)




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