風信帖(1092)

 17年02月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 今回の学習指導要領の改訂の動きの中で、本紙はこれまで「高校延伸」を重点的に報道してきたが、実は今回、小・中「書写」は上方(高校国語)への延伸だけでなく、下方(小学校低学年)への延伸、低学年への「毛筆書写」の導入も、合わせて実現する可能性がある

▼具体的には、今号の長野氏の寄稿にもあるように、もともと教育界には子供の教育現場を預かってきた経験から、毛筆を使った「書写」指導を小学一年生から始めたほうが効果的との根強い考え方がある。このため教育界は近年、この問題に関する実践研究を組織的に続け、文科省にその研究結果を報告するなどの努力を重ねてきた

▼だから教育界が今回の改訂で目指してきた猖槎伸瓩麓造蓮峅縞への延伸」で、上方への延伸はある意味、驚きの結果なのである。つまり、「高校国語への延伸」は書写・書道の側からの構想ではなく、国語側から提起された改革案だということで、従ってこれは書写・書道の側が、そういう大きな期待、大きな使命を託されようとしていることと理解しておく必要があろう

▼それにしても、この双方向への延伸が現実のものになったら、教育界も書道界も、とても忙しくなるのではないかと思う。今年は、「書道界中興元年」――。

(書道美術新聞 第1092号1面 2017年2月1日付)




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