風信帖(1089)

 16年12月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 故鶴田一雄教授(当時)が「このままでは、国立大学の教員養成学部から『書道』が消滅するのではないかと、危機感を抱いている」と本紙に牋筝性瓩鮟颪残して急逝されてから、まだ僅か3年。しかし、本当に新潟大学が高校書道教員の養成教育から撤退することが明らかになった

▼本号の年末回顧アンケートでも、同大名誉教授の加藤僖一氏がこの問題に触れ、「現職の責任者は辞職すべき」とまで書いておられるが、それだけ関係者には衝撃的な出来事ということだろう

▼だが、文科省の方針に従って平成10年以降は全定員をゼロ免の「新課程」に移しながらも、毎年ほぼ全員に「高校書道一種免許」を取得させ、卒業生も例えば全国に例年20人前後しか採用枠のない専任教員に、一昨年など2名(埼玉県、静岡県)も採用を射止めるなど気を吐いているのだから、今回の責任を現役の教授陣に負わせるのは酷と言うものだろう

▼それにしても大学側は、今回の新方針を早いうちに高校宛にアナウンスしたのだろうか。もしそうでなかったら、今深刻なのは高校の書道担当の先生方、そして同大をめざして準備してきた受験生だろう。同大「書表現コース」の入試には、例年全国から60人前後が志願してきたのだから。

(書道美術新聞 第1089号1面 2016年12月15日付)




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