風信帖(1084)

 16年10月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 「字体とは文字の骨組みのこと。文字の具体的な形状を背後で支えている抽象的な概念」「字形とは字体が具現化した個々の文字の形状のこと」。文化庁の担当官氏の説明はよどみなく、明快

▼Q「じゃあ、整っていない字でも正しいと言えるのですか。漢字のテストなどで、整っているとは言い難い読みにくい字でも、誤りではないと」。A「文字の整い方は、原則として正誤の判断とは別の評価です。評価対象の字形が読みにくいとしても、その漢字の骨組みが認められるのであれば、誤りとはいえないということです」

▼Q「それなら、どのような字形で書いてもいいと。十分に整っていない字であっても、字体が読み取れさえすれば誤りではないと」。A「そうではありません。読む人を気づかって、整った読みやすい字形で書くように配慮することは大切です。正誤の判断とは別の問題だ、ということです」

▼「字体が読み取れる字であれば、どのような書き方をしてもよいと言おうとしているのではありません。整い方、丁寧さ、美しさ、巧みさなどに考慮して文字を書くことが大切な場合があることを踏まえたうえで、でも、評価や観点は正誤の判断とは別という考え方です」。想定問答を作ってみた。




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