風信帖(1056)

 15年07月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 「書芸術は、人間性を伝えてくれる芸術である。良心を刺激し真実を呼び覚ましてくれるのが、書芸術である」、「孤独は芸術家に訪れる唯一の友。瞬間的な快楽で時間を浪費せず、孤独を友として独自の世界を開発しなければならぬ」…。いずれも、趙守鎬先生の言葉である
 
▼実は今回の『井茂圭洞・趙守鎬2人展』の図録の編集に当たって、両作家の犖賚伸瓩鮗録する企画を立てた。そして両作家の過去の作品集などに片端から当たり、箴言(戒語、教訓的意味をもつ短い言葉)佳句を収集しようと取り組んだのだが、如何(いかん)せん僅か10日ほどの編集・制作期間では、とても十分な内容には出来ないと悟り断念した。そこでこの際、もう少し趙守鎬先生の語録を紹介しよう

▼「筆歌墨舞の時空は書家の仕事場、書家の自由な創造空間。書家の権能は、白を知って黒を守り、黒を知って白を生かす可能性の世界。書家の一生の課題でもある」、「書芸は接の芸術。筆先が紙面に触れるとき、その感触から無限の生命力を感じ取れ。愛する人と接吻すると思え。筆が通る1点1画毎に光り輝き、そよ風が吹き、不滅の花が咲くだろう」、「自然は人の師匠、伝統は人の鏡、あなたは私の道連れ…」

▼まさに、書のソロモン王の箴言!

(書道美術新聞 第1056号1面 2015年7月1日付)




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