風信帖(1045)

 15年01月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 小学1、2年生を対象にした、軟筆(水書き筆)による実験授業がこのほど東京・江戸川区の小学校で行われたと、参観した全書連常任理事の田中節山氏が《千書万香》にレポートしてくれている

▼この実験は、全書研が文科省に申請して実施した、「小学1、2年生から毛筆教育を実施した場合の、硬筆学習への効果を確かめる目的」の検証実験だという。たったの1日、1時間(45分)やってみたからと言って、どれほど客観的な効果、定着が確かめられるのかは疑問だが、学習指導要領の改訂へ向けた作業が始まろうとしている今、アピール効果のありそうなことは何でもどしどしやってみるのがいいだろう

▼現行の学校教育で、毛筆が3年生からと決められているのは、どのような根拠を基にしたものなのか全く不明で、実際には一部の書塾や競書誌でも、ずっと以前から園児に毛筆指導をスタートさせているところが少なくない。全書研も本気なのなら、そうした狎莵埃存貝瓩納太咾里△觸饅里箒ソ饂錣法開始年齢引き下げの共同実験や、事例の追跡調査に協力を求めたらいいだろう

▼ただ、学校での実験には、用品業界の参加だけは避けた方がいいのではないか。過去の経験に学び、李下に冠を正さずである。

(書道美術新聞 第1045号1面 2015年1月15日付)




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