風信帖(1044)

 15年01月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 残り100人を切ったあたりで調査のスピードが鈍り、作業が越年してしまった。美術新聞社が進めている、「改組(新)第一回日展五科」の全入選者1、083人の所属会派調べのこと

▼本社が今回、この取材・調査にこだわっているのは、会派別シェアが従来とは別の意味で注目に値し、また今後の日展で引き続き透明性のある審査が担保されるためには、新聞社として把握し公表すべきデータだと考えるからである。従来なら、どこどこの会派が○○人入選という数字は、ほとんどネガティブな情報であったといっていい

▼つまりそれは、当番審査員との癒着関係を明るみに出す以外の何物でもなかったからである。ところが今回の日展ではそうした癒着関係がほとんど機能しなかったことは、あちこちで聞かれた「ベテランが落ちて、新人が通った」などという、悲鳴にも似た声が端なくも証明してるといえるだろう

▼ということは、今回展における会派別シェアは一転してポジティブな情報となったことを意味し、つまりは層の厚い人材豊富な会派に正当に日が当たったことを示す数字に外ならないわけである。そしてこれこそが、今回展の最大の犖瓩箸靴董⊃景梗劼取材に情熱を傾けているゆえんである。

(書道美術新聞 第1044号1面 2015年1月1日付)




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