風信帖(1040)

 14年11月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 日展が、開幕した。これほど世間的に注目を浴びながら日展が開かれたことは、少なくとも近年、平成になってからはなかったのではあるまいか

▼五科の作品搬入は案の定減ったが、一説には3、000点減とする見方もあったことを思えば大健闘で、この2、000点を埋めたのは狄携惰者瓩任呂覆いと思われる。もしそうだとすれば、まだ日展に一定の関心を抱いている層が動いたと見ることもでき、漢字部門の減少が小幅だったことはその証左かもしれない。これは、歓迎すべきことだと思う

▼開幕した五科の会場に、今回の一連の騒動で名前の挙がった顧問の作品が見られない。顧問は日展を退会したわけではないのに、なぜ作品がないのかと、素朴な疑問を抱く向きも少なくないようだ。これについては、顧問の作品は出品されたのだが、所管官庁が難色を示したため日展側が犲主規制した瓩箸いΡ修もっぱらである

▼仮にもしそうなら、これは頂けない。所管官庁も、根拠があってそうした容喙(ようかい)をしているのなら、そこをハッキリさせるべきではなかろうか。もしそうでないなら、「推定無罪」の原則に立つべきだろう。このままでは日展も、「幕引きを急いでいる」と痛くない腹を探られかねまい。

(書道美術新聞 第1040号1面 2014年11月1日付)




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