風信帖(1031)

 14年06月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 全国の都道府県における高校書道教員「採用試験」の実施状況に、いくらか明るさが見えてきていることは、記事でも書いた通りで嬉しいことである

▼特に、長年試験のなかった県が何らかのキッカケで一度実施すると、その後も引き続き毎年続くケースが多いという事実は、関係者を勇気づけることだろう。その点から考えると、本当に久しく実施がない東京都に、何とか重い腰を上げさせる手立てはないものだろうか

▼なにせ都は、狢臧偲牒瓩任△襦K菁試験を実施している「音楽」と「美術」は採用も1人や2人ではなく、毎年10人、15人の単位となっているから、「書道」も実施されれば、毎年5人、10人という採用も夢ではないのである。それでつくづく考えるのだが、この問題に関して全高書研など高校書道教育の関係者の努力には頭が下がるものがあるが、では大学の先生たちは何かやっているのだろうか

▼毎年、全国の大学から「書道」の教員免許を取得して巣立つ学生が何百人も千人もの規模だというのに、そうした人材を送り出す側の先生たちが、本気で県教委や都教委に採用試験の実施を働き掛けているといった話を、筆者は寡聞にして耳にしたことがない。これは、残念では済まないことである。

(書道美術新聞 第1031号1面 2014年6月1日付)




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