風信帖(1029)

 14年05月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 于右任(う・ゆうじん)回顧展が無事、盛会裡に終わった。会期の最終日、作品を降ろして頑丈な木箱に詰め海運会社に引き渡したときは、正直ホッとした
 
▼わずか5日間という短い会期で開催せざるを得なかったことには、むろんせつない思いもあった。が、5か月前に台湾側から「6月の故宮展開幕の前に」という至上命題を与えられ、奇跡的にこの空き日程を確保したものの、予算がなかなか決まらず実質2カ月の準備期間で開催に漕ぎ着けたという舞台裏は、猜垢も涙(?)瓩諒語ではある

▼幸い、作品集の注文が予想以上に好調で、これは口コミの影響が大きそうだと感じている。「于右任の日本での再認識、再評価」という本展の所期の目的達成に向け、使命を果たしつつあると実感してもいる

▼そういえば、毎日新聞にちょっと情報を提供したので多少ご存じの方もおられると思うが、いま、北京の文物出版社が10年計画で進めてきた、西安交通大学の鍾明善教授主編の『于右任書法全集(右老書法宝典)』全36巻の刊行準備が最終段階を迎えている。約B4判で宣紙に印刷して2,600余件の作品を収録、日本での頒価は30万円を超えそうという噂もあるが、完成次第、お知らせすることにしよう。

(書道美術新聞 第1029号1面 2014年5月1日付)




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