風信帖(885)

 08年02月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 またぞろ、中国製食品による健康被害事件が深刻な波紋を広げている。残留農薬が原因とみられているが、単なる事故とはいい切れないような気もする。当の中国では、やはり報道規制が敷かれているらしいが、早速大挙して現地入りしたわがマスコミ陣によって、農薬や工場排水で悲惨なまでに汚染された河川の実態なども伝えられ始めた...
 
▼そこでこのニュースに便乗して、ちょっと書道界にも影響甚大と思われる中国製書道用品に関する話題を一つご紹介しよう。それは書道用紙のことである。今では画仙紙も半紙もすっかり安い中国産品にシェアを奪われ、日本の産地はどこも青息吐息。このままでは将来は真っ暗というのが、まあ伝統産業の通り相場だが、ここへ来て「中国からの用紙の供給が止まるかもしれない」という情報が伝わってきている。

▼要するに中国のこれらの紙の生産者はみな零細業者で、どの工場も廃液などは垂れ流し同然で河川の汚染が深刻化。これに対し当局が指導に乗り出すと、すぐ別の場所に移転してまた続けるというイタチごっこで、業を煮やした当局が近く強権を発動、用紙の全面輸出禁止に踏み切りそうだというのである。確たる情報が入り次第、ご報告することにしよう。

(書道美術新聞 第885号1面 2008年2月1日付)




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