風信帖(901)

 08年10月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 秋は学会シーズン。9月に「大学書道三学会」の大会が佐賀であったことは、すでにお知らせした。書学書道史学会の大会は、今年はうんと遅く、11月末に神戸で開催される。学会とは多少趣が異なるが、11月には全高書研の大会が鹿児島で、全書研の大会が東京である...
▼ここで問題は、こうした大会や集会で勉強しよう、刺激を受けようとする積極的な人ほど複数の学会や組織に重複入会しているから、特に若い研究者や現場教員たちへの配慮、負担軽減も考えなければという声が高まりつつあること。近年は学校や大学の先生たちがどんどん忙しくなってきていて(美術館・博物館でも同じ)、休暇も取りにくく、出張費も出にくくなってきているからだ

▼こうした状況を打開しようと、有力学会の関係者らが話し合いをして「大会」の合同開催を模索する動きがちょっとあった。しかし、その話し合いの努力も、いざ機関決定の段階になって流れてしまった。「学会の伝統、独自性を守るべき」という大義が前面に出てきて、“改革派”が敗れた構図のようだ

▼この結果は、筆者としてはとても残念なのと、近い将来きっと再び具体化の話が出るだろうと思うので、今年のデキゴトとして記憶に留めておこう。

(書道美術新聞 第901号1面 2008年10月15日付)



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