風信帖(1021)

 14年01月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 日展はこれで、今年の開催に間に合うのだろうか。第三者委の指摘を受けて一応、「改革を検討する委員会」なるものが動き出したがーー
▼発表では、「年度末を目途に結果報告をまとめるべく検討を進める」とするが、各科の常務理事、理事クラスがずらり顔を揃えた委員会として、スピード感がなさ過ぎる感じがする。第1次「第三者委」の「1カ月で結果報告」はどう見ても少々拙速で踏み込みが足らず、さすがにこれでは通るまいと思った委員長氏が末尾に「所感」を付け加えていた

▼あの「所感」のお蔭で本紙は記事の見出しに悩まずに済み有り難かったのだが、案の定、日展理事会も関係方面の雰囲気を察知して「第2次第3者委」の設置を決めたようだ。だが2次委では、もう五科は調査不要とする方針らしく、しかし果たして、それでいいのかどうか

▼あの41回展の篆刻の審査員氏が各会派に出したものと報じられた文書の存在にしても、認めたのは1会派だけとか。報道に接した世間の目には明らかな不審点として残っているのだから、さらに究明の努力は継続すべきだと思う。この"物証"が世に出たからこそ、今回の"騒動"があることを思えば、その原点を灰色のままにするのは、やはりまずい。

(書道美術新聞 第1021号1面 2014年1月1日付)



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