≪風信帖≫第889号

 08年04月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 「シルバーから/わ・か・ばまで」――、しかもその前に「全国」が付き、後に「書道展」が付く。「わかば」の字間には「・」まで付けての“遊び心”となると、これはもうとても実用的とはいえない。で、「シル/わか」展という通称を使うことにして、本紙の見出しもこれで統一することになった
▼小・中学校用の「学習指導要領」が告示されたが、この中にも今回は盛んに、「伝統文化」の文字が躍っている。心強い限りともいえるが、敢えて言及しなければならないほど「伝統文化」が危機に瀕しているということかもしれない。そういう意味からすると、書振連が「世代間の書文化の継承」という明確なコンセプトを掲げて「シル/わか」展をスタートさせたことは、高く評価されていいと思う

▼親から子へという当たり前の流れでは“危機”に対処できそうにないという書塾界の危機感が、「シル/わか」展の構想を編み出させたわけで、この戦略が実を結ぶか結ばないか、大いに注目していきたい。しかも興味深いのは、今回出品のペアの中に、孫が祖父母を引っ張り出したケースも散見されることで、これはもう「シル/わか」の“逆タマ”?!いずれにしても、「シル/わか」展が書道界久々のヒット作品に、なって欲しい!!

(書道美術新聞 第889号1面 2008年4月1日付)



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