風信帖(1012)

 13年08月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 中国政府の「漢字見直し」の動きに関する本紙の報道が、内外から大きな反響を頂いている。「大変なことですね」と、あちこちで声を掛けられている

▼この件については、実はほかにも傍証を握っている。例えば、いま中国各地の大学では、教育系であろうと総合大学であろうと、「書法学院」の設置ラッシュだという。北京大学だか北京師範大学だかでは、既に強引に他の学部に一棟を空けさせて「学院」を設置済みで、授業も始めているとか

▼どういう授業かというと、これが市内の小・中学校の先生たちを対象にした、「書法指導」のための、いわゆる現職教育である。「小3から顔真卿の臨書を指導せよ」といわれても、今や中国でも先生たちに全くその素養はないから、各学校から先生たちが校長命令で通って来るのだという

▼そして、この「学院」における現職教育を組織し指導するために北京大学では、台湾の淡江大学の書法科主任・張炳煌教授をこの4月から客員教授に迎え、カリキュラムづくりなどを急ピッチで進めているというのだ

▼無論それは、北京だけを対象にしたものではなく、全国の「学院」を視野に入れたものというから、この動き、どうやら本気なのである。われわれも、乗り遅れてはなるまい―

(書道美術新聞 第1012号1面 2013年8月1日付)




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