風信帖(991)

 12年09月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 所用で韓国へ行ってきた。今回は連載とは全く関係のないことで行ったのだが、しかしそこで久々にちょっと興奮する遺跡めぐりをしたので、ご報告しておこう

▼場所はどこかというと、「半島書芸史」講座の第1回に載せた元円光大教授の金洋東先生によるあの狢臠見リスト”で「いの一番」に載っていた、「昌原・茶戸里遺跡出土の筆」の昌原を訪ねたのである

▼釜山に近いその地では三国時代のずっと前、いわゆる馬韓・辰韓・弁韓時代のさらに前に、その弁韓の版図にあった地方勢力の中心地で1,000基もの古墳群が発見されており、発掘の結果、その1基から5本もの「筆」が見つかったということなのだ。筆はむろん大陸製で下賜品と見るのが自然だが、同時に「宝剣」の類も出土しているところからすると、既に当時その地方には牴Ω◆匹成立していた可能性が出てきたというのである。しかもその年代が何と、BC100ないし同150年と聞かされては、興奮しないわけにはいかない

▼つまり、漢の武帝が楽浪郡など4郡をおいたのがBC108年だから、それよりも降らない時代に半島先端部に、漢帝が一目置くような犢餡函匹成立し、文字文化も伝わっていたということなのである。うーむ!

(書道美術新聞 第991号1面 2012年9月1日付)




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