(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成30年(2018) 10月23日(火曜日)
≪風信帖≫
風信帖(1121)
投稿日時: 18年05月01日

 書写書道教育推進協の「説明会」で、文科省の言う「水書用筆等」が漸く少しベールを脱ぎ始めた

▼説明によると「水書用筆」は、鉛筆や毛筆とは使用目的が異なり、「書く動作」の支援が目的の用具で、「運筆を理解する」ための「弾力のある体験学習用具」だという。だから、鉛筆などの握りが固い児童の力みを解くのにも有効で、そこで具体的に示された「水書用筆」は、穂の材質は獣毛、ナイロン、混毛系のいずれでもよく、穂の構造は、穂のすべてをおろして水書する上で、また含んだ水が少なくなった際にも外側の短い上毛(化粧毛)が邪魔にならないような造りが望ましい

▼また、従来からあるフィスペン(水タンク内臓の水筆ペン)も含まれるとする一方で、学校での指導には毛筆の形状をベースにした用具を普及させたいとも表明したが、これはやはり3学年からの「毛筆指導」のスタートを視野に入れた考え方だろう

▼資料として示された「水書用筆」の一種は、獣毛で軸は細身の竹製。重さも3グラムしかなく、この軸にテーピングをしてグリップの太さや滑り止めを補うことで、重さも3〜5グラム、軸の太さも6〜12ミリの範囲で変えた例を示していた。このあたりが落としどころなのかもしれない。

(書道美術新聞 第1121号1面 2018年5月1日付)


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