(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 11月22日(水曜日)
≪風信帖≫
風信帖(1049)
投稿日時: 15年03月15日

 衆議院予算委員会で、「日展問題」にテーマを絞って30分もの長時間にわたり質疑が行われた意義は小さくないと思う

▼特に、第三者委員会の報告書で篆刻の審査員を複数にするよう提言が出されていたにも拘わらず、「漢字、かな、調和体の審査員も一緒に、全員で審査するから」という言いわけで、従来通り「一人審査員制」を通した問題については、かなり厳しい論議が行われていた。そう、いかに日展会員の先生とは言え、漢字や、かなが専門の方々に篆刻の審査の責任を負わせるという論法は、言い逃れにしか聞こえない

▼確かに今回の五科の篆刻の審査では、1人の担当審査員に、漢字畑の大御所の審査員が1人、積極的に助言していたことは、外部審査員などの報告でつとに知られるところではある。が、だからと言って、その大御所に篆刻の審査の結果責任を負わせられるのかと言えば、それはノーだろう

▼そして真偽については未確認だが、篆刻界には、今回の篆刻の入選作に1点、款記部分に誤字に近い文字があるという話が伝えられている。これが本当なら大変なことだし、事実でないなら日展はキチンと否定しないと、話は文科省の耳にも届いているとも言うから、うやむやにしてはまずいのではないか。

(書道美術新聞 第1049号1面 2015年3月15日付)


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