(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成30年(2018) 5月22日(火曜日)
  

「物質から精神へ」
20年目、18か国842名参加
全北ビエンナーレ開幕風景
 韓国で特別市、広域市など全部で17ある広域自治体の一つ、全羅北道が主催する「第10回(2015)世界書芸全北ビエンナーレ」(許鎮奎組織委員長)が昨秋10月17日から11月15日まで、韓国全羅北道全州市のソリ文化の殿堂をメーン会場に開催された。

 1907年の第1回大会から2年ごとに開催されてきた同ビエンナーレは、今回が第10回、20年目という大きな節目の開催となり、全5部門に計28行事、18か国、842名が参加し、1,150余点の作品を展示する一大祭典となった。同時に発行された記念図録も、上・下巻合わせて800頁近い豪華版となった。


「名家招待展」に13か国157名参加
釜山ビエンナーレ開幕式


魯迅の小品、5000万円

 中国の美術品市場の動向を把握するため本紙が継続的に観測を続けている、北京の4大オークションの一角で特に書画作品に強みを持つ北京匡時拍売(カウンシル競売)の「2015年秋季オークション」が去る12月4、5の両日、例年通り北京市東城区の北京国際飯店で開かれた。

 昨今伝えられる中国経済の急減速のあおりを受けて美術品市場も冷え込みの度を強めており、今回の落札総額も前年同期比25%減の10億元(190億円)に留まった。(本紙2面に関連図版)


謙慎系、シェア伸ばす
興朋系安定
創玄、調和体で後退
改組新第2回日展五科入選会派分布(当社調べ)
 美術新聞社は今年も、「改組新・第2回日展五科(書)」の全入選者の所属会派調べを実施した。その結果、漢字部門は昨年に引き続き「謙慎系」「興朋系」の2強時代が続いているが、「謙慎系」が一層シェアを伸ばしていることと、また調和体では「創玄系」が大きくシェアを落としていることが、明らかになった。(本紙1面に所属別入選数一覧表)



 美術新聞社は11月28日、東京・中央区の東京八重洲ホールで中国の西安交通大学教授・鍾明善氏による「中国近年新出土古代書法選介」と題する講演会を催した。

 これは本社が目下、鋭意刊行準備を進めている同氏著『中国書法史』の日本語版(中村伸夫訳・全7巻)の第1回配本が間近となったことに伴い、同氏を日本に招き各種の記念行事を行っている一環として開催したもので、翌29日には同氏と長年深い交流関係にある群馬・高崎市の高崎書道会(天田研石会長)の協力を受け、同日午前に群馬県立近代美術館を会場に「中国書法の現在と未来について」、同日午後には高崎ビューホテルで「于右任先生の書法」と題する講演会も、それぞれ開催した。
 
 この一連の記念講演の内容については、「中国書法の現在と未来について」は既に《千書万香》26号に紹介済みで、また「于右任の書法芸術」の内容をベースにした論考を『中国書法史』日本語版の第7巻の付録として掲載することにしているので、ここでは「中国近年新出土古代書法選介」の内容を、以下に要約して紹介する。
 
 なお、同講演で画像が発表された書蹟のうち、特に資料性の高い一部の隋唐代の墓誌の図版を、6面に紙面の許す範囲で特集掲載した。(本紙6面に関連図版)


掲載日: 15年11月15日

上海・香港加え355点
日本の「特別招待部門」話題
開幕式風景
 第31回国際蘭亭筆会書法展/中国・鎮江展が10月17日から30日まで、中国・江蘇省鎮江市の鎮江博物館で開催された。
 
 今回展は、国際蘭亭筆会本部の主催、中国・北京蘭亭筆会(張華慶会長)、中国硬筆書法協会(北京)、鎮江市、鎮江博物館などの共催・協力体制のもとに開催されたもので、参加は日本、韓国、台湾、中国・北京、中国・上海、香港(マカオを含む)などの各国・地域の各蘭亭筆会組織で、総点数は合わせて355点。
 内訳は、日本76、韓国80、台湾78、北京98、上海11、香港12で、昨年の日本・奈良展を上回り、この10年では最多となった。(本紙3面に関連記事)


掲載日: 15年11月01日

「大臣賞」に高木氏
会員賞吉川氏
五科搬入、今年も500点減
五科入選入賞懇親会風景(10月29日)
 改組(新)第2日展が10月30日、東京・六本木の国立新美術館で開幕した(12月6日まで)。今年の同展五科(書)の搬入点数は、前回展比483点減の8、717点で、これに対する入選点数は9点増の952点となり、入選率は昨年と同じく10%を上回って10・92%となった。これらの入選作に対する審査の結果、今回展でも別項の通り10名の特選受賞者が決まったほか、会員作品対象の特別賞選考では、最高賞の「文科大臣賞」に高木聖雨(漢字)、「会員賞」に吉川美恵子(かな)が、それぞれ決まった。(本紙3、4、5面に関連記事)


掲載日: 15年10月15日

全書研が実践報告“低学年毛筆指導”

水書ペン書写の資料画像(報告書から) 全書研(全日本書写書道教育研究会=長野秀章理事長)はこのほど、『小学校低学年(第1、2学年)に対する毛筆(軟筆)指導・導入に関する研究及び検証』と題する報告書を発行した。

 これは同研究会が、従来からの小学校・国語科書写における低学年での鉛筆中心の硬筆指導をより充実するための実践的研究の一環として、東京都内の4小学校で実施した毛筆(軟筆)を使った授業の実践と検証・考察結果をまとめたもので、書写・書道教育界でこれまで、学習指導要領の改訂が迫るたびに必要性が叫ばれながらほとんど手が着けられずに来た組織的・体系的な「書写」教育の改善へ向けての実証的研究の取り組みとして注目される。
 
 ただ、そうは言っても今回の報告は同研究会が昨年度に実施した、「特別研究委員会小学校部会」の4名に委員(小学校長)の学校4校(1年生170名、2年生66名)でそれぞれ数回から10数回程度実施した研究授業の短期的な犲汰報告瓩任△辰董当然のことながら長期の追跡調査まで行った狎果報告瓩任癲影響や結果の猊床訴鷙隲瓩任發覆い里如∨椹罎發海海任話韻豊牘援団瓩箸靴董∧鷙霆颪棒垢蕕譴拭崋汰当事者」の感想や考察結果、同授業を受けた児童の保護者の感想などを転載、紹介するに留め、今後の研究の継続と進展に期待を表明しておこうと思う。


掲載日: 15年10月01日

国会で審議開始へ
「文化芸術振興法」の不備補う


 お隣の韓国でこのほど、「書芸振興に関する法律案」が国会に発議され、今年も9月1日から始まった今期の定例会(通常国会=会期100日)で近く審議が始まる見通しという。
 
 この件についての、ソウルの消息筋の話では、同法律案は発議代表者が野党新政治民主連合の崔載千議員である関係もあって、今国会での成立は必ずしも見通せていないということだが、しかし特に現地の書芸界では、国会審議の行方に熱い視線を向け、成り行きを見守っているという。(本紙6・7面に日韓の同じ目的の法律条文を資料掲載)


掲載日: 15年10月01日

静岡は定員大幅削減
福岡教・岩手は“募集停止”も


 今年も、全国の各書道系大学で、来年度の入学者の募集に向けた入試要項の配布が始まった。本紙では例年通り本号から数回に分けて、国・公・私立の順にその概要を紹介していく予定にしている。(本紙4面参照)


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