第60回毎日書道展ひらく

掲載日: 08年07月15日 | カテゴリ: 書道美術新聞【1面】

第60回毎日書道展ひらく
“記念”行事も多彩に


海外代表作家作品も特陳
大臣賞稲村氏

 第六十回毎日書道展〈東京展〉が7月8日、上野の東京都美術館で開幕した(17日まで/六本木の国立新美術館会場は9日から8月3日)。今年は、役員作品は国立新美術館、審査会員・会員・毎日賞などの各作品は都美術館で通期展示されているほか、全入選作品が両会場で日程を分けて順次展示されている。授賞面では、同展最高賞文部科学大臣賞に篆刻の稲村龍谷が決まったほか、各賞もそれぞれ別項のとおり決まった。また60回展記念行事として、特別展示「春敬の眼」が国新美で、特別展「北京故宮・書の名宝」が江戸東京博で開幕し、大きな話題を呼んでいる。(本誌2〜6面に関連記事)


 今年の同展の搬入点数(授賞数決定対象作品数)は過去最高の3万2352点(前年比3.2%、1,007点増)となった。今回展の一般公募搬入点数は2万4500点(前年比830点増)で、これに会友出品数5882点(同133点増)と23歳以下の出品奨励のために設けられているU23部門の1970点(同44点増)を合わせた数字が3万2352点で、一般公募部門の搬入動向でみる限り、増加は3.5%に留まった。


 一般公募作品の搬入状況を部門別にみると、漢字部砧爐4820点、漢字部粁爐5043点で、漢字部としては前年比197点増の9863点。かな部は砧爐1839点、粁爐2602点で、前年比533点増の4441点と、4000点の大台を大きく超え(13.6%増)、この部が今回展の牽引車となった格好。また、近代詩文書部は同51点増の5485点、大字書部は同3点増の1970点、篆刻部は同4点増の502点、刻字部は同48点増の842点となったが、前衛書部の一般公募は唯一、前年比6点減の1397点となっている。


 この搬入作品に対して、今年も猝ど汁(まくり)鑑別瓩実施され(篆刻、刻字部門を除く)、各部合わせて1万2248点(入賞含む)が入選、この入選数は49.99%で、これに無鑑査の会友作品5,882点とU23部門の入選点数873点を加えた実質入選率は59.08%となっている。


 授賞面では、会員対象の会員賞に33点(前年比7点増)、一般公募対象の)萋賞に231点(同22名増)、⊇┷郛泙烹毅横古澄米隠苅姑点増)、2尊郛泙烹隠娃毅凝澄米隠坑凝請)の受賞作がそれぞれ決まった。会員賞受賞作の部門別は、漢字10点(前年比1点増)、かな点(同1点増)、近代詩文7点(同1点増)、大字3点(同1点増)、篆刻2点(同1点増)、刻字2点(同1点増)、前衛3点(同1点増)で、今年も全部門に授賞枠が割り当てられた。会員賞受賞者の所属別は、創玄8点、書芸院4点、日書美、奎星が各3点、あきつ、玄潮、玄和、書壇院、千歳、太源、大鵬、東京書道、独立、日書院、白峰、八玄、扶桑印社、北書協、六友が各1点となっている。また、U23部門の毎日賞には14点(前年同数)、同新鋭賞には20点(同2点増)、奨励賞には79点(同2点増)の計113点が決まった。


 今年の同展は、全会期のうち都美術館の会期については7月8日から11日を前期、13日から17日を後期、また国立新美術館の会期について7月9日から14日を前期(機法■隠尭から21日を前期(供法■横各から28日を後期(機法■械案から8月3日を後期(供砲箸靴導櫃餌悗┐鮃圓ぁ⇔床饐譴之廝挟に分けて全入選作品を展示する予定。


 また、第60回展の「記念行事」の一環として、韓国・台湾・シンガポールなど5カ国・地域の代表作家17名の作品を招聘し、六本木の国新美会場に会期中、特別陳列している。



(書道美術新聞 (第896号) 2008年7月15日版 1面)



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