近・現代書道史『資料集成』発刊

掲載日: 08年06月15日 | カテゴリ: 書道美術新聞【1面】

近・現代書道史『資料集成』発刊
本社30周年記念事業の“第1弾”


『年鑑・書道'09』付録に
3年計画で“新30年期”へ船出

 美術新聞社/萱原書房は今年11月、昭和53年(1978)の法人設立から30周年の大きな節目を迎えるのを機に、新たな“30年期”へ向けての全く性格の違った3種類の大型の新事業企画実施を準備中だが、このほどその第1弾として、今後の新たな書道関係出版の“インフラ整備”を託す『日本―近・現代書道/有名有力団体―書道史資料集成』の出版計画を固めた。同『集成』はB5判、上・中・下巻合わせて2,500ページ前後となる見通しの大型企画で、今後3年間にわたり毎年12月1日発行の『年鑑・書道』の付録として刊行することにしており、この7月初めにも書壇各団体等に対し編集・取材協力の要請を始める計画だ。


【画像:本社が1979年から刊行を続ける『年鑑・書道』】

 本社刊の『年鑑・書道』は、今年暮れに刊行の「2009年版」が、創刊号となった「1980年版」(1979年刊)から数えてちょうど30巻目に当たる。この間、「1994年版」以降の15年間は『書道美術新聞・縮刷版』を“付録”として付けて毎年刊行してきている。しかし今回、今後3年間は新たに『集成』を付録とすることが決まったことから、『縮刷版』は別途“限定出版”に移行する見通し。


 今年から新たに付録となる『日本―近・現代書道/有名有力団体―書道史資料集成』の概要を計画書から見ていくと、毎年それぞれ約800ページ規模で3年間(上・中・下に分冊発行)の各巻はいずれも2部構成となり、第1部が「書壇有名有力団体‐書道史資料編」、第2部が「近・現代書道史年表」となる。


 「資料編」は、明治中期以降多彩に結成され、離合集散を経て今日に至っている書壇の有名有力各団体や、全国の道府県等の有力地方団体の、沿革、略年表、展史、会内主要表彰授賞記録、役員録、物故会員録、会内師承関係図、その他の各種データを仕様を揃えて収録し、「近・現代書道史」の基礎資料集とするねらい。しかもこの『集成』の収載データは、専門紙の発行元の美術新聞社として、将来にわたって加筆補正の責任をもつことで、過去30年の社史の上に次の“30年期”へ向けての使命を自らに課すという意味でも、節目の事業に最適と判断したもの。


 一方の「近・現代書道史年表」は、本紙の萱原晋主幹がかつて故近藤高史氏から同氏編の『明治・大正・昭和‐書道史年表』(1985・木耳社)の増補改訂へ向けての編著協力を要請され作業を始めながら、近藤氏の病気療養と死去(2006年)で中断していた同作業を新構想のもとに再開するもので、この分野にも詳しい鈴木晴彦・日大教授の助言・協力を得て増補改訂と再編集を実施、「上・中・下」の各巻にそれぞれ「1868‐1930」、「1931‐1970」、「1971‐2010」の3期に分けて分載する計画にしている。


 なお、本社ではまたこれを機に『年鑑・書道』の本体についても、この節目に当たって掲載データの精査を行うとともに、「書道便覧」の収録内容の一部を見直し、特に書道用品や表装関係等の業界情報の充実や、学界・評論界関係の情報の充実等も図る考えで、早急に関係方面に協力要請を行うことにしている。


 『日本―近・現代書道/有名有力団体―書道史資料集成』や『年鑑・書道』に関する問い合わせ等は、〒150-0031東京都渋谷区桜丘町29−35、TEL03-3462-5251/FAX03-3464-8521美術新聞社へ。



(書道美術新聞 (第894号) 2008年6月15日版 1面)



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