「毎日書道図書館」開設へ

掲載日: 08年05月15日 | カテゴリ: 書道美術新聞【1面】

「毎日書道図書館」開設へ


毎日展60回展記念して
名誉館長に松丸道雄氏
閲覧室・書庫パレスサイドビル内に

 「毎日書道図書館」と名づけられる予定のこの“本邦初の書道関係専門図書館”は、東京・千代田区一ツ橋の毎日新聞東京本社が入るパレスサイドビル内に開設される―――。



 内外の書道・書学関係、また関連する周辺領域の図書までを広範に対象として収集、保存し、書道界関係者らに広く開放して、書道活動や関連する調査・研究の進展に資することを目的とするもので、このため同パレスサイドビル内の1階フロアに14坪程度の図書閲覧室兼事務室を、また同ビル内の地下に相当規模の書庫を設置する計画となっている。
 
 
 閲覧室は開架式で壁面に書架を設置し、利用頻度の比較的高い「参考図書」を収蔵するとともに、その他の各種図書は閉架式の地下書庫に納めて保存・管理し、随時需要に応じて閲覧に供するシステムとなる。ただ、当面の運営体制からすると、本格的なレファレンス業務や貸し出し業務までは難しそうだ。

 
 収集対象の図書は、「会派にとらわれず、広く内外の関係出版物」としており、▽歴史系▽全集類▽雑誌▽講座類▽字典▽古文関係▽文字学▽法帖類▽特別展図録▽拓本類▽文房四宝▽研究論文▽DVD・ビデオテープ類▽その他、などと例示。収集方法としては、〆眞痛/曜萋書道会の年間予算で基本図書を購入⊇馥惨愀現佝納辧⊇馥暫賃里剖力を求める8朕佑らの寄贈を呼びかける、などを想定している。ただ、寄贈図書を無制限に受け入れると収拾がつかなくなる恐れもあるところから、購入・受け入れに当たっては、5名程度の委員で構成する「選定委員会」を置いて選定・決定に当たることとし、通常の図書館と同様、同一図書は原則として正・副2冊を限度とする。

 
 同図書館の開設自体はこの先“可及的速やかに”実現するとみられるが、閲覧等の業務の開始は当然すぐには無理で、開設に向けた準備期間を3期に分け、第1期を図書の初期的収集と整理に充て、その後の第2期で公開・閲覧業務をスタートさせるとともに、第3期の「充実拡張期」で巡航高度に達するという流れになりそう。

 
 同館の開設構想で特に興味深いのは、開設後の人件費等のランニングコストを極力抑える狙いもあって、省力化のために全く独自の図書管理システムを採用することにしている点。その計画している管理システムでは、全国の図書館や大学・学校等の図書館で一般的な「日本十進分類法」による図書の系統立った分類整理は一切行わず、「要は当該図書の有無と、所在する棚が確認できれば事足りる」(関係者)というコンセプトで、図書の登録と整理を行うという。これにより専任スタッフの採用条件にも「司書資格」は問わず、「書道についての十分な知識・経験を持ち、コンピューターに精通していれば可」とすることにしている。

 
 なお、スタッフとしては、専任の「図書館主任」1名を公募で採用するとともに、その他はアルバイト職員でまかなう方針のようだ。

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 同図書館に関する問い合わせ等は、〒100−8051東京都千代田区一ツ橋1−1−1、パレスサイドビル内 TEL03‐3212‐2918の毎日書道会へ。



(書道美術新聞 (第892号) 2008年5月15日版 1面)



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