「改組(新)第1回日展五科」検証(1)

掲載日: 14年12月01日 | カテゴリ: トップ記事

日展五科新入選作品の分析結果(本文に拡大画像)新入選273点を分析してみると


 師走を迎え、美術界内外から大きな関心を集めた今年の「改組(新)第1回日展」が、いよいよ東京展の幕を閉じようとしている。本紙では目下、開幕以来粘り強く今回展の五科(書)の犖‐抬畉邏箸鯊海韻討い襪、まだ本格的にご報告できるまで、結果がまとまっていない。
 
 しかし「第1回展」というのは、経緯はどうあれ、今後の基準となり比較対象となるスタートラインであるから、専門メディアとしては徹底的にチェックし、記録して、今後に備えたいと考えている。
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 そこで本号では、五科の「検証」報告の手始めに、今回展で世間的には最も注目を集めた「新入選=273点」の牴挙瓩砲弔い董∧析を試みてみたい。
 
 まず、左の大きな表は、全新入選者を都道府県別に分けてランキングにしてみたものである。この数字は従来は、毎年、それほど大きく変動するものではなかったのだが、「今回展」の数字とカッコ付きで示した過去3年平均(概数)と比べてみると、かなり大きく動いたことが分かる。


 これでみるとまず、東京は一見増えているようだが、実は総数の増加率は下回っているのである。そして、大きく伸びているのは兵庫、愛知、福岡で、また目立つのは、実に4倍増で実数も大きい茨城である。鹿児島、そして岩手、香川、熊本、青森、沖縄も倍率的には大きい。さぞ、湧いていることだろう。一方、不調なのは大阪、三重で、静岡も半減である。

日展五科新入選作品の分析結果 次に円グラフをご覧頂くと、これは各部門から新入選がどれだけ出ているかを比率で見たもので、漢字が後退傾向にあり、かなが増えてきている。両部門における、世代交代の進み具合の差かもしれない。篆刻も、世代交代期にさしかかっていることを物語っているのだろう。

 最後の折れ線グラフが、実は最も興味深い。60代が急落し、対照的に20代が急上昇しているのである。五科にとっては、決して悪くないデータといえると思われる。

 もっとも、こうした変化は少し長い目で見ていかないと、確かなことは分からないだろうから、来年以降も引き続き、チェックすることにしたい。



(書道美術新聞 第1042号1面 2014年12月1日付)



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