今年の美術部「院賞」見送りへ

掲載日: 14年06月01日 | カテゴリ: トップ記事

“日展改革”遅れ影響
日本芸術院
日展「5月決定」先送り



 日展(公益社団法人・寺坂公雄理事長)は5月25日、東京都内のホテルで本年度の定時社員総会を開催した。
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 昨秋、新聞報道で明るみに出た五科(書)をめぐる審査不正疑惑問題で揺れる日展は、この日の総会では法人としての定例の総会案件や、現段階で議決に支障のない案件のみを審議した模様で、去る4月10日の理事長会見で、「5月の総会で最終決定」とし、有識者を交えた改革検討委員会で検討が進められてきた焦点の「日展改革案」については、この日の総会では一切議題とされなかったという。
 
 これにより、4月段階では6月に予定とされてきた今年の日展(改組第1回展と発表済み)の開催要項の発表も、遅れる可能性が強くなってきた。
 
 
 これは、改革検討委員会において外部識者と内部の委員の間で特に審査方法の改革をめぐって意見集約が難航しているためといわれ、日展としては、最終的な改革案は7月に臨時総会を開いて決定する考えという。
 
 
 日展の改革案の最終決定が先送りされたことに伴い、日本芸術院(三浦朱門院長)が、「会員の多くが所属する日展の組織改革が終わるのを待つべき」との文科省の意向を受けて、平成25年度の「日本芸術院賞」の授賞者を選ぶ会員投票を保留している第一部(美術)については、今年は授賞が見送りとなることがほぼ決定的となった。
 
 
 これは、7月1日に天皇皇后両陛下のご臨席のもとに行われる予定の授賞式の日程が変更できないためで、今年は第二部(文芸)、第三部(音楽・演劇・舞踊)の両部のみの授賞に留まり、書部門を含む第一部(美術)の全部門で受賞者はゼロという前代未聞の異常事態が、現実のものとなる見通しとなった。



(書道美術新聞 第1031号1面 2014年6月1日付)



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