“書道名家殿堂入り”リスト「第1次」固まる

掲載日: 14年01月15日 | カテゴリ: トップ記事

「第1次」434名、固まる
小野寺・田宮・萱原3人委案 
「殿堂評議会」設置へ


 美術新聞社は、本社が今年版の『年鑑・書道/2014』の別冊付録として編集を進めてきた『日本近・現代書道名家総覧』の「編集ハンドブック・第4集」が1月中にも完成の見通しとなったことから、明治以降の近・現代書道史を支えて来た書道名家(現存作家除く、2013年物故者まで含む)計434名のリストを「日本近・現代書道名家殿堂入りリスト」と名づけて公表することにした。

 今後、この名簿の管理運営は「書道殿堂評議会」(仮称)に委ね、各方面に協力を求めて衆知を結集する方針。
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 年明け早々、「宝塚歌劇団」が100周年を記念してこの4月に「宝塚歌劇の殿堂」を設ける計画を発表し話題を呼んでいるが、この宝塚歌劇のが最も新しい「殿堂」なら、最も古いのはやはり、アメリカの「野球殿堂」らしい。


 こちらは実に、1936年スタートで、もちろん日本にもこれに倣った「野球殿堂」があって、他の分野でもたとえば「ロックの殿堂」などというのもあるようだ。


 そこで、書道界にも「書道殿堂」がほしい、あっていいというのがこの構想の発端であり、元々今回発表のリストの土台になっている名簿は、本紙主幹の萱原晋と、書道評論家の小野寺啓治、田宮文平両氏が鳩首協議して作成したものであるから、全米野球記者協会のベテラン記者陣に投票権が与えられているアメリカの「野球殿堂」の選考手続きに照らしても、「第1次リスト」としての条件は十分満たしているといえよう。


 とはいえ、これで過去の重要人物について完璧に網羅できているとは考えられず、まだ記憶すべき大きな足跡を残しながら忘れられている重要人物の存在も十分考えられる。

 従って、「殿堂入りリスト」の完成にはさらに多くの知見や情報、また検証が必要で、そのうえ作品業績だけでなく、書文化・書芸術を支える用具・用材業界や、さらには教育界をも含めた周辺領域にまで対象を広げる必要性もあろうから、そのためには例えば、広く有識者を結集して「書道殿堂評議会」(仮称)などといった機関を設け、「殿堂入りリスト」の管理運営を委ねて書文化・書芸術の振興発展に資するとともに、広く内外に向けての情報発信なども組織的、継続的に取り組むことが、急務ではあるまいか。


 なお、今回公表したリストは、昨年までも不完全ながら本紙に紹介してきたこともあって既にお馴染みともいえるが、しかし今回は完成形リストとして初めてご覧に入れるものである(昨年は334名のリストだった)。


 そして、そもそもこれは、本社が四年前から『日本近・現代書道名家総覧』の編集に向けて書道界・関係各界と資料・データの共有をめざして整備してきたもので、これまでも『年鑑・書道/2011』以降毎年『年鑑』刊行の都度、付録冊子の形で部分収録し公刊はしてきたものである。が、『年鑑』は何分にも発行部数も限られているものなので、今回本紙の姉妹誌《千書万香》の本年1月号(第15号)から、画像を除く全データを改めて4〜5回に分けて掲載することにした。


 これにより、資料・データの公開と共有はもとより新たな情報収集の進捗も期待し幅広いご協力を切望している。



 本件に関する問い合わせ等は、〒150ー0031東京都渋谷区桜丘町二九ー三五、〇三‐三四六二‐五二五一 FAX〇三ー三四六四ー八五二一の美術新聞社「殿堂」係へ。



(書道美術新聞 第1022号1面 2014年1月15日付)



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