高木聖鶴氏、文化勲章受章

掲載日: 13年11月01日 | カテゴリ: トップ記事

書道界7人目の栄誉


 政府は10月25日、25年度の文化勲章受章者と文化功労者を決め、発表した。
 
 
 それによると、今年の文化勲章受章者は映画の高倉健氏(82)や日本文学・比較文学の中西進氏(84)ら5名、文化功労者は中国思想史・中国氏・国際貢献の吉川忠夫氏(76)ら15名で、書道界からも「かなと漢字が互いの美を保った、作品として気品のある独自の書風を展開、日本を代表するかな書家の一人として多年にわたり優れた作品を発表し、関係団体の要職を務めるなど斯界の発展向上に尽力、我が国書道界に多大な貢献をした」との授章理由で高木聖鶴氏(90)が文化勲章に決まった。
 
 
 文化勲章の親授式は、11月3日に皇居で行われる。
 
 
 書道界からの文化勲章受章者としては、昭和60年の西川寧、平成2年の金子鴎亭、同4年の青山杉雨、同10年の村上三島、同12年の杉岡華邨、同16年の小林斗■の各氏に次ぎ、9年ぶり7人目。(続き 受章者簡歴)
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▽高木聖鶴(たかぎ・せいかく)=大正12年、岡山生まれ。本名郁太。昭和22年、内田鶴雲に師事。まず、中国、日本の古典を学び、元永本古今集の書風を身につけるが、さらに一条摂政集、高野切、針切、香紙切などの名筆の研究に打ち込み、同30年代には大字かな運動にも参加。

大字に適合する古筆の研究を幅広く進めるとともに、王羲之、米? や懐素の自叙帖など漢字の古典にも積極的に取り組んで、かなと漢字の調和に心血を注ぎ独自の書風を確立。昭和48年に日展特選、57年には会員に推挙された。


 平成3年日展内閣総理大臣賞、同7年には日本芸術院賞を受賞。平成18年、文化功労者に顕彰された。これに先立つ平成15年に東京・銀座の和光ホールで催した個展では、同店始まって以来という入場者を集めて話題となり、同24年にも卒寿を記念した個展を同店で開催。
 
 現在、日展参事、日本書芸院最高顧問、読売書法会最高顧問、朝陽書道会会長、聖雲書道会主宰。



(書道美術新聞 第1017号1面 2013年11月1日付)



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