読売展、23日開幕

掲載日: 13年08月15日 | カテゴリ: トップ記事

「大賞」に足立光嶽氏
搬入は24年ぶりの水準
記念展「和様の書」併催


 第30回読売書法展・東京展が今年も8月23日、東京・六本木の国立新美術館と池袋のサンシャインシティ文化会館で開幕する(9月1日まで)。

 記念展となった今年の同展は、東博で開催中の特別展「和様の書」の併催や、特別昇格の実施などを行ったが、今回の一般公募(会友含む)の搬入点数は四部門合わせて19、390点(昨年比957点減)と、平成11年のピーク時からは約8、000点減。

 24年ぶりに2万点の大台を割る結果となり、昨年に引き続き漢字、かな、篆刻、調和体の各部門で前年を下回った。

 授賞面では、同展最高賞(理事作品対象)の読売大賞に漢字の足立光嶽が決まったのをはじめ、各賞に受賞者がそれぞれ決まった。(3〜5面に関連記事)
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  同展は、応募資格を「17歳以上」(平成22年までは18歳以上)とし、出品点数を「1人1点に限る(2点出品者は失格)」と規定しているため参加者数がそのまま点数に反映する仕組みとなっていて、公募展への参加動向を測る指標として注目されている。


 今回展に搬入された一般公募と会友作品、合わせて計19、390点のジャンル別の内訳をみると、漢字部門が前回比152点減の8、996点、かな部門が6、621点(同475点減)、篆刻部門が680点(同33点減)、調和体部門が3、093点(同297点減)と、かな部門の減少が際立っており、比率的には4・7%もの減となっている。


 今回展の鑑別・審査は、7月25日から8月1日までの8日間にわたり例年通り東京・池袋のサンシャインシティ文化会館で行われた。


 まず鑑別については、従来通り「無鑑査」扱いの会友作品を除く公募の16、120点が対象となり、9、680点が入選した(特選・秀逸を含む、入選率は60%)。

これに会友作品3、270点を合わせた12、950点が、入賞作品を決める審査の対象となった。


 今回展の鑑・審査には、当番審査員147名が当たり、調和体部門については例年通り、出品者の専門分野別に第一部(漢字系作品)、第二部(かな系作品)に分けて、それぞれの部門の当番審査員が鑑別・審査に当たる体制がとられた。


 審査の結果、理事作品を対象とする特別賞は、前記の読売大賞1点(前回比同)のほか、読売準大賞に斎藤正夫(漢字)、清水松塢(漢字)、鈴木錦苑(漢字)、岩井秀樹(かな)、武智克彦(かな)、長井素軒(かな)、辻敬斎(篆刻)、萱野春陽(調和体)の計8点(前回比同)が決まった。


 このほか、幹事作品対象の読売新聞社賞には、漢字部門29点、かな部門22点、篆刻部門2点、調和体部門10点の合わせて63点が(同1点減)、同じく幹事作品対象の俊英賞には漢字部門56点、かな部門44点、篆刻部門4点、調和体部門23点の計127点(前回比同)、評議員作品対象の奨励賞には漢字部門111点、かな部門91点、篆刻部門7点、調和体部門41点の計250点(同)が決まった。


 また、特選には405点(前回比1点減)、秀逸に1、759(同1点増)がそれぞれ決まった。


 23日開幕の東京展の両会場には、役員作家の計2、650点と、入賞・入選作家の作品6、055点(役員の入賞を含む)の、合わせて8、705点が展示される。


  
 なお、東京展閉幕後、同展は次の日程で例年通り全国7会場を巡回し、役員作品と各管轄地域の入賞・入選作品を展示する。

【関西展】9月11日〜15日/<第一会場>京都市美術館、<第二会場>京都市勧業館(みやこめっせ)
【中国展】9月20日〜22日/広島県立ふくやま産業交流館(ビッグ・ローズ)
【四国展】10月25日〜27日/サンメッセ香川
【北海道展】11月6日〜10日/<第一会場>札幌市民ギャラリー、<第二会場>札幌パークホテル
【東北展】11月13日〜17日/<第一会場>山形美術館、<第二会場>山形県芸文美術館
【中部展】11月19日〜24日/<第一会場>愛知県美術館ギャラリー、<第二会場>愛知県産業労働センター(ウィンクあいち)
【九州展】12月6日〜8日/福岡国際センター
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 同展に関する問い合わせ等は、TEL03−5159−5896の読売書法会事務局へ。



(書道美術新聞 第1013号1面 2013年8月15日付)



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