北京故宮200選展、1月2日開幕

掲載日: 11年12月15日 | カテゴリ: トップ記事

“宋・元名品”41点も
東博で
日中国交40周年など記念


 「北京故宮博物院200選」展が1月2日、東京・上野の東京国立博物館(東博)・平成館で開幕する(2月19日まで)。
 
 同展は、来年が日中国交正常化40周年と東博創設140周年に当たるのを記念して朝日新聞社などの主催で開かれるもので、同博物院が誇る宋・元時代を中心とする書画名家の作品や、青銅器、玉器など数千年におよぶ中国文明の貴重な文物類と、清朝宮廷文化の粋を示すものとなり、書蹟も黄庭堅や蔡襄、米芾等の名だたる名品等が含まれていて、年頭の書壇の話題をさらいそうだ。
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 北京故宮博物院は、明の永楽帝が南京から北京に遷都した1422年から清の宣統帝溥儀までの、合わせて24代の皇帝が居城とした紫禁城から「ラストエンペラー」溥儀が退去を余儀なくされた翌年の1925年、城内に集積されていた文物を一般公開したのが始まりとされる。
 
 それらの文物の総件数は、当時の報告書でも117万件を数えていたとされ、現在では180万件を超える一大コレクションとなっている。
 
 同博物院では、これらのコレクションを常設展や各企画展の形で積極的に公開する一方、内外の各館への貸し出しも活発に行っているが、一部には猝膤杏埆亅瓠↓犢餝杏埆亅瓩箸い辰唇靴いされている名品も少なくない。
 
 
 しかし、今回展は「日中国交正常化40周年」を記念する特別展という位置づけ企画だけに、出品内容は同博物院が所蔵する文物中でも特に選りすぐりの名宝200件で、うち約半数が中国の「国宝」に当たる「国家一級文物」で構成されるなど、同院が協力して開催する海外展としては過去最大規模といわれる圧巻の内容となっている。
 
 
 会場での展示は、第1部「故宮博物院の至宝‐皇帝たちの名品」、第2部「清朝宮廷文化の精粋‐多文化のなかの共生」の2部構成となり、第3部では従来猝膤杏埆亅瓩箸気譴討た宋・元時代の書蹟、絵画合わせて41件(うち39件が日本初公開)のほか、陶磁器、青銅器、漆工、琺瑯、染織など約50件等の計約90件を展示。
 
 第4部では、清朝300年の豊かな文化世界を「礼制文化」、「文化事業」、「宗教」、「国際交流」の各部門に分けて紹介するもので、乾隆帝の時代を中心とする清朝の宮廷文化を象徴する文物名品約110件を展示する。
 
 
 書蹟関係の見どころとしては、黄庭堅の最晩年とされる傑作「草書諸上座帖巻」、蘇軾が宋朝第一と絶賛した蔡襄の筆になる書簡「行書扈従帖」、書道の教科書などでも頻繁に採り上げられる米芾38歳時の「行書 渓詩巻」のほか、出品予定の計25点は全て「一級文物」という内容で、
▽「四明本西嶽華山廟碑」、「懋勤殿本淳化閣帖」、「大観帖」、李建中「行書同年帖」、蔡襄「草書入春帖」、同「行楷書蒙恵帖」、同「行楷書山堂帖」、同「行書扈従帖」、米芾「行書 渓詩巻」、黄庭堅「草書諸上座帖巻」、王■「行草書自書詩詞巻」、趙佶(徽宗)「楷書閏中秋月詩帖」、范成大「行草書中流一壺帖」、呉■「行書神龍詩帖」、朱熹「行書城南唱和詩巻」、張孟頫「楷書帝師胆巴碑巻」、同「行書洛神賦巻」、管道昇「行書秋深帖」、趙雍「行書彰南八詠巻」、趙麟「行書衡唐帖」、王蒙「行書愛厚帖」、鮮于枢「行草書蘇軾海棠詩巻」、■文原「章草書急就章巻」、康里■■「草書述張旭筆法巻」、楊維■「行草書城南雑詠詩巻」、などが予定されている。


 また絵画作品も、中国絵画の最高峰に位置づけられる歴史的傑作で、文人画という新しいジャンルを創出して絵画の流れを大きく変えたとされる元の趙孟 「水村図巻」や、南宋の宮廷画家の李迪の大作「楓鷹雉鶏図軸」をはじめ、王繹・倪 の「楊竹西小像巻」、作者不詳「出水芙蓉図冊」などを予定。
 
 さらに、乾隆帝を漢族の伝統的な文人の姿で描いた絵画作品で、満州族の皇帝による中華文明の狃衢瓩鉢犧栃圻瓩鮠歡的に示したものとされる「乾隆帝是一是二図軸」は、図中に描かれた文物の実物も併せて展示され、当時の清朝宮廷による文化事業の様相を目の当たりにできる好企画だ。
 
 
 このほか、北宋時代に描かれた、当時の都・開封(かいほう)と郊外の風景を描いた絹本の絵巻で、中国国外ではこれまで一度も展示されたことのない猗訛△凌隻吻瓠崟玉西絏録沺廚今回、中国国家文物局の特別許可を得、1月24日までの限定展示が決まるなど、話題に事欠かない、見どころの多い展観となりそうだ。
 
 
 問い合わせ等は、筍娃魁檻毅沓沓掘檻牽僑娃案唄曄淵魯蹇璽瀬ぅ筌襦砲泙燭廊筍娃魁檻僑牽僑魁檻械苅娃垢瞭嬰検広報事務局へ。



(書道美術新聞 第974号1面 2011年12月15日付)



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