文化功労者に古谷蒼韻氏

掲載日: 10年11月01日 | カテゴリ: 書道美術新聞【1面】

古谷氏(10月28日)書道界16人目の栄誉

 文部科学省は10月26日、平成22年度の文化勲章と文化功労者の受章者を発表した。
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 それによると、今年文化勲章の受章者に選ばれたのは建築の安藤忠雄氏、演劇の蜷川幸雄氏ら7名。
 
 また文化功労者には、書道界から古谷蒼韻氏(日本芸術院会員・興朋会会長)をはじめ、スポーツの王貞治氏、映画の吉永小百合氏、漫画の水木しげる氏ら15名が決まった。
 
 
 書道界からの文化功労者の受章は、平成18年の高木聖鶴氏に次ぐもので、4年ぶり16人目の栄誉となった。
 
 
 古谷氏への授章理由は、
 「中国の木簡をはじめとして、禅家や儒者の墨跡など和漢の古典を幅広く渉猟し、また王羲之の書法を学び、独自の書風を確立した。
 
 その作品は雄渾、闊達で雅趣に富み、その格調の高さにおいて現代の日本の書における最高峰の一人として、ひときわ強い存在感を示している。
 
 さらに長年書家として優れた作品を発表し続けてきたばかりでなく、書道界のより一層の向上と発展のために多大な貢献をしており、その功績は誠に顕著」(一部抜粋)
 などとされている。
 
 
古谷蒼韻(ふるたに・そういん)=大正13年、京都府生まれ。本名繁。昭和19年、京都府師範学校本科を卒業。在学中から中野越南に学び、その後辻本史邑に師事。史邑没後は村上三島の下で研鑽を積んだ。昭和29年日展に初入選して以来、日展を主たる発表の舞台として活動を続け、同36年日展出品作「四柏」で特選・苞竹賞を受賞、同56年日展出品の「流灑」で内閣総理大臣賞、同60年には前年の日展出品作「萬葉・秋雑歌」で日本芸術院賞に輝いた。平成18年には、日本芸術院会員に推挙された。

 現在、日展顧問、日本書芸院最高顧問、読売書法会最高顧問を務め、蒼遼会を主宰。宇治市在住。86歳。



(書道美術新聞 第948号1面 2010年11月1日付)



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