高木聖鶴氏、死去

掲載日: 17年03月01日 | カテゴリ: トップ記事

文化勲章受章
「かな書」に大きな貢献
高木氏
 かな作家として気品に富んだ現代感覚あふれる書風を確立し、書道界で7人目の文化勲章に輝いた高木聖鶴氏(たかぎ・せいかく=本名郁太=日展顧問・朝陽書道会会長)が2月24日、肺炎のため倉敷市内の病院で死去した。93歳だった。
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 高木氏は大正12年、岡山県総社市生まれ。昭和22
 22年に内田鶴雲に師事。同25年日展で初入選を果たし、48年日展で特選、平成3年日展で内閣総理大臣賞、7年には日本芸術院賞を受賞し、18年に文化功労者に選ばれ、25年に文化勲章を受章した。

 この間、昭和42年に自らの社中、聖雲書道会を結成して後進の指導に本腰を入れるとともに、同53年には師鶴雲から朝陽書道会を引き継いで会長に就任、関西かな書壇のリーダーの1人として大きな足跡を残した。
 氏は、昨夏の朝陽書道会展では会場を歩き回って来客を迎えるほど元気だったが、年末に、骨折をきっかけに体調を崩して入院。正月明けに一旦退院したものの、1月18日、肺炎気味で再入院。

 以後は、一進一退を繰り返していたが、2月11日は調子がよく、筆ペンを手にしてあり合わせの紙に好きな道元禅師の歌「春は花、夏ほととぎす…」を、変体仮名も使い作品らしくすらすらと書いたのが、絶筆となった。3月の聖雲書道会展、4月の日本書芸院展の出品作は昨年のうちに制作済みで、表具中という。

 葬儀・告別式は既に近親者のみで営まれ、「お別れの会」が4月28日午前11時から岡山市のホテルグランヴィア岡山で予定されている。



(書道美術新聞 第1094号1面 2017年3月1日付)



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