“書道人口”807万人

掲載日: 09年09月15日 | カテゴリ: 書道美術新聞【1面】

書道人口、参加人口の推移20年間で4割減に
生産性本部の08年調査
市場動向には明るい数字も



 日本生産性本部(財団法人・谷口恒明理事長)は今年も、『レジャー白書’09 』(第33号)を発表した。
 

 『白書』によると、今回の調査での「書道」の参加率は3・3%で、前年比0・2ポイントの減。この参加率をもとにはじき出した「書道参加人口」も昨年より30万人減の360万人で、過去最低だった一昨年に次ぐ過去2番目の低さとなった。

 また、この参加率に「参加予備軍」というべき潜在的な参加者を加えた参加希望率は7・3%で、こちらも前年比0・7ポイント減となっており、「書道人口」は引き続き長期低落傾向が続いている実態が明らかになった。
◇  ◇  ◇

 同調査は1975年、当時の余暇開発センターによって始められたもので、2000年からは自由時間デザイン協会、2003年以降は現在の日本生産性本部が担当して調査を継続している。


 今回の調査は、09年1月に4部門91種目に関する「前年一年間」の活動実態の調査として得られた「参加率」データを、調査時点での15歳以上の人口1億1、049万人(男性5、342万人、女性5、707万人)に照らして「参加人口」を算出、合わせて活動回数や年間平均費用などについても、報告している。今回も例年通り3、000人を無作為抽出して実施し、回収率は80・5%となっている。


 今年の『白書』によれば、今回の調査での「書道」の参加率、3・3%のデータを細かくみていくと、まず性別では男性が前年比0・2ポイント増の2・1%、女性は同0・7ポイント減の4・3%となっていて、男性の増加は4年ぶり。参加率をさらに年代別にみると、男性は、

▽10代(15歳以上) 2・9%(昨年比0・8ポイント減)
▽20代  0・6%(0・5減)
▽30代  1・4%(1・4増)
▽40代  0・5%(0・6減)
▽50代  2・0%(0・5増)
▽60〜  4・3%(0・4増)

 となっており、また女性は、

▽10代 10・1%(0・7減)
▽20代  2・5%(0・8増)
▽30代  2・4%(0・1減)
▽40代  2・3%(0・4増)
▽50代  2・9%(2・9減)
▽60〜  7・9%(1・2減)


 で、男女間で各世代の増減が正反対の結果となっている。これにより、1989年以降の20年間における「書道」の参加人口の推移は以下の通りとなり、特に近年の低調ぶりが際立っている。

▽1989  670万人
▽1990  710万人
▽1991  740万人
▽1992  750万人
▽1993  700万人
▽1994  630万人
▽1995  720万人
▽1996  680万人
▽1997  660万人
▽1998  600万人
▽1999  440万人
▽2000  520万人
▽2001  530万人
▽2002  460万人
▽2003  530万人
▽2004  470万人
▽2005  410万人
▽2006  320万人
▽2007  390万人
▽2008  360万人


 また、広い意味での「書道予備軍」を意味する数値といえる「参加希望率」を基に算出した人口を広義の狃馥賛邑瓩搬えると、今回調査では807万人(前年比76万人減)となっており、過去20年間の推移を五年ごとの刻みでみると、次の通りとなっている。

▽1988 1320万人
▽1993 1405万人
▽1998 1204万人
▽2003 1042万人
▽2008  807万人


 一方、合わせて報告されている「部門別余暇活動消費規模」のデータをみると、「書道」参加者の年間平均費用は、前年比1万2、900円増の4万2、500円と上向きの動きをみせており、内訳をみると、用具等が1万4、000円で同6、000円増、会費等が2万8、500円で同6、900円の増となって、犒从儚萋悪瓩箸靴討蓮多少明るさもみえ始めている。過去20年間の動きは次の通りとなっている。

▽1988  2・84万円
▽1993  3・03万円
▽1998  4・25万円
▽2003  2・99万円
▽2008  4・25万円


 また、『白書』が試算している「書道」の過去13年間の犹埔豕模瓩凌箘椶鬚澆襪函■隠坑坑暁以降、ほぼ一貫して縮小傾向が続いている。なお、市場規模のデータは、1995年までは調査仕様が異なるため、同列に論じることは不適当と考え、割愛した。

▽1996 1260億円
▽1997 1190億円
▽1998 1250億円
▽1999 1260億円
▽2000 1100億円
▽2001 1080億円
▽2002 1050億円
▽2003 1080億円
▽2004 1010億円
▽2005  900億円
▽2006  820億円
▽2007  750億円
▽2008  830億円

※関連データの詳細は、次号に掲載します。



(書道美術新聞 第922号1面 2009年9月15日付)



kayahara.com : 萱原書房・美術新聞社のサイトにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://kayahara.com

このニュース記事が掲載されているURL:
http://kayahara.com/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=116