(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 11月22日(水曜日)
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〔衆予委〕分科会で「日展」質疑
掲載日: 15年03月15日

緒方氏“篆刻2人審査員制”も論議
「内部調査委」、厳しく批判


 国会の衆議院予算委員会・第4分科会で3月10日、文部科学省所管の事項に関する集中質疑が行われ、委員の民主党・無所属クラブの緒方林太郎議員が約30分の長時間にわたり、「日展問題」について質問した。日展五科(書)の審査疑惑報道に端を発した日展改革問題や、日本芸術院の会員選挙問題などが幅広く取り上げられた。質疑はテレビ・ラジオでは中継されなかったが、インターネット中継されたので、以下にその全容を抄録してご報告する。(画像もネットから、文責=編集部)

 ◇ ◇ ◇衆議院予算委・第4分科会での審議風景(3月10日)答弁する下村文科大臣

◆衆議院予算委・質疑要項
○日時=平成27年3月10日午前11時27分〜58分
○会議名=予算委員会第4分科会

○質問者=緒方林太郎議員(民主党・無所属クラブ)
○答弁者=下村博文・文部科学大臣、有松郁子・文化庁次長、岩田一彦・内閣府大臣官房公益法人行政担当室長


【緒方林太郎委員】 民主党の緒方林太郎でございます。今日は芸術界の話について、大臣と30分、議論をさせていただきたいと思います。
 一昨年の秋と思いますが、朝日新聞の1面でドカンとスクープが出て、日展五科「書」の「篆刻」の分野において、入選者の配分について、言わば神の手が働いていると。日展顧問が、入選者の配分について差配をした、というような話がありました。 おそらくこれについては、いろいろな圧力とか、場合によっては金銭のやり取りとか、そういったものが働いたのだろうと思います。

 まず、文化行政に携わる下村大臣として、こういった、まさに日本で有数の芸術家が集う日展、実は日展の問題については、かつてから、昭和30年代から日展の問題点が指摘をされ、そして昭和30年代、社会党の高津正道さんという方が国会で質問をし、それをきっかけにして、国の展示会であった日展が社団法人になったとか、そういった経緯があって、もう50年以上前から、こういったちょっと怪しいことが行われているのじゃないかという話が、ずっと続いてきている。そして今回バーンと出た。このことについて、文部科学大臣、いかが思われますでしょうか。

【下村博文・文科大臣】 今回のことが起きる前は、私は知人に日展に出品している方が何人もいて、毎年行くのを楽しみにしていた展覧会であったんですけれども、残念ながら日展の審査において不公平な取り扱いがあったということ、これは極めて遺憾であると認識しておりまして、日展は再発防止のためしっかりと改革を進めていくことが必要であると考えておりまして、文部科学省、文化庁も、日展に対しては厳しく対処しているところであります。

【緒方委員】 報道等を通じて、おそらくこれは下村大臣の直接の指示で、かなり厳しくやっておられるなあ、というふうに理解を私自身もしておりましたし、その姿勢に私は拍手喝采を送らせていただきたいと思います。その不祥事が生じてから、日展の方で「第1次第三者委員会」、「第2次第三者委員会」というのを設けております。


 第三者委員会報告


【緒方委員】 第1次第三者委員会においては、日展五科においてそういった事実があったと、少なくとも否定することは出来ないといった報告書が出て、そして第2次第三者委員会においては、第一科から第四科の、日本画とか洋画とか彫刻とか、そういった分野についてはなかったということで、報告書が出ております。
 内閣府、公益社団法人を担当する内閣府にお伺いをいたしたい。日展五科において、こういったことが行われていること、公益社団法人のコンプライアンスの問題として、いかがお考えでしょうか。

【岩田一彦・内閣府担当室長】 公益法人行政を所管する内閣府といたしましては、ご指摘の不正審査疑惑の発覚を受けまして、公益社団法人の日展に設置された第三者委員会の報告書を法人から提出を受け、その内容について公益認定委員会に報告し、審議をいたしております。このような問題が起こるということは、まさに法人内部のコンプライアンス、あるいはガバナンスが効いていないということの証左だと、思っております。

【緒方委員】 昔からこういった話がずっと取り沙汰されていて、日展の「第2次第三者委員会」においては、第一科から第四科についてはそのような事実はなかった、というふうに言っております。ちょっと聞いてみて、本当かな、というふうに思うわけでありますが、本当に把握していないのでしょうか。文化庁。

【有松育子・文化庁次長】 お答え申し上げます。日展の審査に関連した金品の授受に関しましては、昨年の6月に、日展に関する質問に関する答弁書で述べた通り、第1次および第2次の「第三者委員会報告書」に記載があるほかのものについては、承知しているものはございません。

【緒方委員】 承知しているものがない、ということでありました。実は、直木賞を取られた黒川博行さんという方がおられます。2000年前後だと思いますけども、この方が書かれた小説で『蒼煌』という名前の本があります。これは、日本芸術院会員の会員選考について書かれた、ま、一応フィクションといわれている本でありますが、かなりビビッドです。ぜひ大臣、お薦めをいたします。その本の帯には、「先生、1億撒かなあかんのでっせ」というふうに書いてあります。

 これは、日本芸術院会員の会員選考について書かれた本でありますが、しかもこれ、舞台が日本画。そしてどうも、この業界に詳しい人に話を聞いてみますと、大体そこに出てくる人物というのは、フィクションでありつつも、大体対比して、これは誰だなと、これはどの組織だなというのが分かるようになっているというぐらい、フィクションといいつつも、限りなくノンフィクションに近い、そういう...(以下本紙1049号2,3面に続く)



(書道美術新聞 第1049号1面 2015年3月15日付)


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