(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 11月24日(金曜日)
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第29回蘭亭筆会(独)デュッセルドルフ展ひらく
掲載日: 13年11月15日

日・韓・中・台、そろう
国際機構改革
国際新会長に台湾・張氏



 第29回国際蘭亭筆会書法展/ドイツ・デュッセルドルフ展が11月6日、デュッセルドルフ市の日本文化センター<恵光ハウス>共生ホールで開幕した(17日まで)。
 
 今回展の参加は日本、韓国、台湾、中国・北京の4カ国・地域の各蘭亭筆会組織で、出品作品は日本70点、韓国79点、台湾66点、北京11点となった。
 
 準備段階では、さらに中国・上海から39点の出品が見込まれていたが、政治的要因で直前に不参加が決まり、総点数は226点に留まった。
 
 開幕式に先立って行われた恒例の各国代表者会議では、国際蘭亭筆会の機構改革に伴う国際役員人事や、今後の開催地として来年度の日本・奈良展が正式決定されるとともに、再来年度は中国、その次年度は韓国で開催する方針などを内定した。(本紙3面に関連記事)

 ◇ ◇ ◇

 今回展の開幕式典は、時折小雨のぱらつくあいにくの天候もあって、手狭ながら展示場の一角に場所を設けて行われた。
 
 午後3時から始まった開幕式は、崔光烈・国際本部事務次長(韓国美術新聞社社長)の司会で、まず萱原晋・事務総長が開会の辞を兼ねた経過報告を行い、続いて島崎郁・在デュッセルドルフ日本総領事の祝辞、東南光・日本理事長、廉春玉・韓国会長、張華慶・北京会長の各祝辞、会場となった青山隆夫・恵光ハウス所長による歓迎の挨拶などがあり、最後に朴正圭・副事務総長(韓国局長)が閉会の辞を述べた後、各国代表が記念揮毫を行って締めくくった。
 
 
 引き続き会場では、現地参加した各国代表団のメンバーらによる親睦交流揮毫会が和やかに行われたのち、午後6時からは展示場にほど近い、ビール醸造所が直営するレストラン・アルブレヒトに会場を移し、恒例の懇親食事会が持たれた。
 
 
 懇親食事会では、今回初参加の北京蘭亭筆会のメンバーらを中心に賑やかに歓談の輪が広がり、来年の奈良での再会を約してお開きとなった。
 

 
 ドイツ国内でも最も日本企業の事務所や工場などが多く所在し、一万人近い日本人が在住するといわれるデュッセルドルフ市にある今回の会場、「BDKドイツ・恵光(えこう)ハウス日本センター」は1988年に超宗派の仏教伝道協会(BDK=公益財団法人・本部東京=沼田智秀会長)傘下の、ヨーロッパの拠点施設として現在地に開設されたもの。
 
 
 広大な日本式庭園が造成された敷地の中には、山門から本堂、鐘楼といった本格的な寺院建築に加えて、体験道場や講義室などをもつ恵光センター、直営の日本人幼稚園や図書館などが置かれている共生館などがゆったりと配置された大規模施設で、週末ともなるとヨーロッパ中から、日本文化に触れたいと、また仏教講座や座禅体験などを目的に、多くの人々が訪れる人気スポットとして知られる。
 
 
 今回、国際蘭亭筆会本部が会場として提供を受けたのはその共生館地下の多目的ホールで、通常でも美術展などが頻繁に催されているスペースでもあるため、壁際にはピクチャーレールも完備し、増設パネルも多数用意されている絶好のスペース。
 
 ただ壁面長の関係から、展覧会場としては軸装限定の蘭亭筆会展でも展示可能点数は最大で200点と見積もられたため、今回展に当たって国際本部は、当初から会期中に各国・地域公平に掛け替え展示を実施する方針を徹底していた。
 
 
 結果的には上海の不参加でオーバー点数は限定的となったが、国際本部ではパネルの設置数を減らして会場にゆとりを持たせるとともに、計画通りの掛け替え作業を行ったが、国際蘭亭筆会展で会期中の作品掛け替えを実施したのは、第19回パリ展(2003年9月、於パリ国際大学都市日本館)以来で、10年ぶりだった。
 
 
 また、今回展の日本出品者70名は以下の通りだが、この中には昨年のベトナム展からの常連出品者となった富士通会長のほか、同じく富士通や新日鉄住金の役員等、財界人五名が含まれており、日本蘭亭筆会ではこれらの出品者を特別顧問、特別会員として遇している。
 
 
 韓国や台湾では従来から、元政府高官などの出品も少なくないので、日本の最近の動きもそうした方向性に沿った、書の国際交流をめぐる新しい動きとして注目される。
 
 
◆29回展日本出品者
【相談役】横山松涛、山沢魚水
【最高顧問】江口大象
【常任顧問】高橋里江
【特別顧問】間塚道義(富士通会長)
【理事長】東南光
【副理事長】飯高和子
【国際理事】中村山雨、藤沢万季代、神野大光、矢野千載、森哲之
【常任理事】野中瑛碩、山本青杏、佐藤豊城、小林翠村、池田海真
【理事】鴨井白汀、工藤柳石、千葉彩慧、那須澄光
【評議員】有賀美智子、岡田澄香、久成史泉、熊谷直臣、高松慎光、鶴原谷玉琴、永井旭洸、橋口和代、松村修好、山中泰河
【会員】池西祥苑、一宮慧光、井上宝園、内田煌風、乙幡雅子、小幡明葉、加藤青峰、川端裳月、北山慶水、木下綾華、木村順峰、坂口大軒、田上桃雪、田口史楓、田中花楓、田中茂子、千葉敏代、中島悠輔、成本豊苑、西岡彩帆、西田霞香、橋本桃苑、平井頌光、広岡京煌、広島白鵞、藤川青泉、藤野龍峰、三宅好峰、元木伯雲、森島静代、森島和風、柳本水煙、矢端宝泉、山口恵泉
【特別会員】愛川義政、黒田高史、高橋郁夫、田上秀尚、矢野伸二
書道美術新聞



(書道美術新聞 第1018号1面 2013年11月15日付)


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