(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 11月19日(日曜日)
書道美術新聞【1面】 > トップ記事
第45回日展五科(書)開幕
掲載日: 13年11月01日

「大臣賞」選考を中止
“不正審査”
報道受けテープカットも行わず



 第45回日展が11月1日、東京・六本木の国立新美術館で開幕した(12月8日まで)。
 
 今年の同展五科(書)の搬入点数は10、229点(前年比156点減)、これに対する入選数は前年と同数の974点で、入選率は9・53%と対前年比では僅かにアップした。
 
 これらの入選作に対する審査の結果、別項の10名の特選受賞者が決まった。
 
 なお、開幕直前に明るみに出た五科をめぐる“不正審査”報道を受けて、日展事務局は開幕前日に発表する恒例の各科の評議員・会員作家対象の特別賞(大臣賞、会員賞)の選考を全科で中止し、開幕日のテープカットも行わなかった。
 
 また、これを受けて五科の最高指導者の古谷蒼韻・日展顧問の辞任が伝えられ、会場からも作品が取り外される異例の事態となっている。(本紙2、4、5面に関連記事)

 ◇ ◇ ◇


古谷蒼韻氏不出品“日展辞任”の意向

 今年も日展各科の作品は例年通り、国立新美術館の公募展示室全室を使用して、1階フロアに一科(日本画)と二科(洋画の一部)、2階フロアに日本画と洋画の一部、三科(彫刻)、四科(工芸美術)の各科、そして3階フロアに五科(書)がそれぞれ展示されている。
 
 
 今回展の五科の作品搬入点数は、漢字が3、874点(前年比38点減)、かなが3、730点(同157点減)、調和体が1、861点(同31点減)、篆刻が764点(同70点増)で、総点数としては会場を東京都美術館から同館に移して以降の7年連続で、1万点超の搬入規模を保った。
 
 
 部門別の対前年比では、篆刻が約1割増となったものの、漢字をはじめ昨年増加を示したかな、調和体の減少により、全体としては前年を下回る結果となった。
 
 
 今年の五科の鑑別・審査と、特選作品の選考は10月11日から16日まで、例年通り東京・池袋のサンシャインシティ・ワールドインポートマートを会場に、樽本樹邨審査主任をはじめとする17名の当番審査員によって行われた。
 
 
 入選作品974点の部門別内訳をみると、漢字が476点(前年比11点増)、かなが323点(同3点減)、調和体120点(同8点減)、篆刻55点(同数)となっており、各部門の入選率は漢字が12・28%、かなが8・65%、調和体が6・44%、篆刻が7・19%で、漢字が3年ぶりに12%台に乗ったことが目立っている。
 
 今回展の新入選者は156名(対前年比1名)で、新入選者の最高齢は85歳、最年少は24歳、平均年齢は58・2歳となっている。
 
 
 授賞面では、「大臣賞」、「会員賞」の選考は中止されたが、特選には例年通り10名が決まった。
 
 10名のうち、伊藤仙游、近藤浩乎、陣軍陽、田頭央■、野田正行、吉田成美の6名が2度目、石沢桐雨、尾西正成、鈴木立斎、関根玉振の4名は初受賞となっている。
 
 受賞者のジャンル別は漢字4名、かな3名、調和体2名、篆刻1名で、調和体から2名受賞者が選ばれたのは、昭和40年の調和体部門初受賞以来初めて。
 
 
 五科の会場には、これらの入選・入賞作品に役員、会員、無鑑査作家らを加えた計1、113点(昨年比4点減)が陳列されているが、このうちかなの古久保泰石、調和体の田岡正堂の物故作家2名が、遺作展示となっている。
 
 
 今年も五科の展示室は3階の計24室が充てられているが、昨年同様、帖・巻子と篆刻用に71ケース(昨年比1点減)を設置して同作品の開帳面積を出来るだけ広げ、また壁面も展示方法に工夫が加えられており、見やすさを考慮した会場設計、陳列方法と好評を呼んでいる。
 
 
 なお、今回展では、11月1日午前の開幕セレモニーでのテープカットは行われなかったが、同日夕の帝国ホテルでのオープニング・パーティーは、例年通り行われた。

第45回日展巡回日程
▽京都展=12月14日〜1月19日/京都市美術館
▽名古屋展=1月29日〜2月16日/愛知県美術館ギャラリー
▽大阪展=2月22日〜3月23日/大阪市立美術館
▽米子展=4月19日〜5月18日/米子市美術館
▽金沢展=5月24日〜6月15日/石川県立美術館
▽福岡展=6月21日〜7月13日/福岡市美術館




(書道美術新聞 第1017号1面 2013年11月1日付)


関連する記事

印刷用ページ 

キーワード検索
書道段級取得−《書統》
書統'17 9月号
楽しく書道を学ぶ雑誌
21世紀の書道をリードする新構想の競書誌です。

[⇒詳しく見る]
全国有名筆墨業者一覧

◎埼玉

◎東京

◎滋賀

◎京都

◎大阪

◎奈良

◎広島

◎沖縄

▽関連するキーワードで検索する
[お問い合わせ] Tel 03-3462-5251(代表)
株式会社 萱原書房/美術新聞社  〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町29-35 ヴィラ桜ヶ丘ビル7F[アクセスを表示]
Copyright (c) 1999- KAYAHARA PUBLISHING INC.,JAPAN All right reserved.