(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 11月24日(金曜日)
書道美術新聞【1面】
「筆墨精神−中国書画の世界」展開く
掲載日: 11年02月01日
書道美術新聞【1面】

上野コレクション等の名品一堂
京博で20日迄
関西9館連携企画“第1弾”


 関西の博物館・美術館など9館が連携し「関西中国書画コレクション展」として、所蔵する名品を中心とする企画展を約1年間にわたり全17回、順次開催するシリーズの幕開けを飾る特別展「筆墨精神‐中国書画の世界」が1月8日、京都市東山区の京都国立博物館で開幕した(2月20日まで)。
 
 特に今回の京博展は、同館所蔵の中国書画の中核をなす「上野コレクション」の寄贈50周年を記念する主旨も兼ね、通称「上野本」と呼ばれる名帖「王羲之十七帖(宋拓)」などをはじめとする同館蔵品に上野家所蔵の文化財や各館所蔵品などを合わせた、国宝10点、重文23点を含む計113点による必見の展観となっている。(本紙9面に関連グラフ)

 ◇ ◇ ◇

 上野コレクションは、朝日新聞社の創業者の1人、上野理一(号有竹斎)によって収集され、息の上野精一により昭和35年に同館に寄贈されたもの。筆墨の精神性を重視する中国文人の芸術観に依拠した系統的なコレクションとして高く評価され、内訳的には明清代の書画を中心に、法帖などの書蹟76件、絵画87件の計163件からなる。
 
 今回展の展示は、「典籍の世界‐テキストを写す」、「法帖の世界‐名筆をめでる」、「文人の世界(1〜2)」、「名品と収集余光」の各パートで構成されている。
 
 各パートを見ていくと、まず「典籍の世界‐テキストを写す」は主に上野家所蔵品を中心に、日中の肉筆による古典籍を展示。国宝5点、重文12点と指定品を多く含むが、なかでも上野家と台東区書道博物館がそれぞれに所蔵するトルファン出土の重文「三国志呉志第十二残巻」が一括展示されている点も見どころの1つ。
 
 「法帖の世界‐名筆をめでる」では、王羲之「十七帖(宋拓)」(別室展示)などとともに内藤湖南の仲介により羅振玉から上野有竹斎に譲渡された王羲之「集王書大唐三蔵聖教序(宋拓)」や、湖南の題箋と羅振玉の跋が付された褚遂良「同州聖教序」などをはじめ、王羲之「游丞相蔵玉泉本蘭亭神品(宋拓)」(同館蔵)、重文の欧陽詢「化度寺碑(宋拓)」(大谷大学博物館蔵)、虞世南「孔子廟堂碑(唐拓)」(三井記念美術館蔵)など、その資料的価値とともに書道史上第一級とされる拓本群が一堂にされている。
 
 「文人の世界〈1〜2〉」は、上野コレクションを含む同館蔵品を主軸とした展示構成で、宋〜明時代を〈1〉、清〜民国時代を〈2〉と区分し、各時代の文人による書画の精品合わせて60余点を展示している。主な出品としては、南宋時代の思想家で朱子学の祖として知られる朱熹「論語集註草稿」や、碑帖兼習の書人として知られる清時代の何紹基「馬臻・題画雑詩(七絶)二首」など。智積院所蔵の国宝・張即之「金剛般若経」なども、同じブースで公開している。
 
 「名品と収集余光」は同館でしか観覧できない名品を特別公開しているもので、会場を半周した場所に設置されている「中央室」での展示。目玉の王羲之「十七帖(宋拓)」や現存最古の千字文で智永の真跡と伝えられる国宝「真草千字文」(個人蔵)などのほか、もと上野コレクションで文化庁買い上げとなり、後に同館に管理替えとなった国宝「山越阿弥陀図」(同館蔵)や、同じく国宝の「法華経巻第八(運慶願経)」(上野家所蔵)などが見られる。
 
 なお本展に合わせて、同館額字の原字を手掛けたことでも知られる園田湖城の生誕125年を記念する特集陳列「篆刻家園田湖城」展が、同じフロアの特別展示室で同時開催されている。
 
 問い合わせ等は、筍娃沓機升毅横機升横苅沓魁淵謄譽曠鵐機璽咼后砲瞭唄曚悄



(書道美術新聞 第954号1面 2011年2月1日付)


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