(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 9月27日(水曜日)
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第34回読売書法展開く
掲載日: 17年09月01日

「読売大賞」に折川氏
搬入点数16,086点 今年も4部門で微減

 第34回読売書法展・東京展が8月25日、六本木の国立新美術館で開幕した(9月3日まで)。
 
 また、これに先立ち、今年から従来の池袋・サンシャインシティ文化会館に代えて新たに第2会場とした上野・東京都美術館でも、8月23日から29日まで展示を行った。
 
 また同展は一昨年から、一般公募での臨書・模刻作品の搬入を認めたが、今回展の一般公募(会友含む)の搬入は、臨書・模刻作品の搬入は各部門合わせて96点増の837点となった半面、全体では漢字、かな、篆刻、調和体の4部門とも前年比微減となり、合わせて1万6、086点(前年比578点減)となった。
 
 授賞面では、理事作家作品対象の同展最高賞、「読売大賞」に調和体の折川司(正筆会)が決まったのをはじめ、各賞の受賞者がそれぞれ決まった。(本紙5〜9面に関連記事)

 ◇ ◇ ◇

臨書・模刻搬入は837点

 今回展に搬入された一般公募と会友作品合わせて1万6、086点をジャンル別にみると、漢字が7、889点(前年比134点減)、かなが5、485点(同209点減)、篆刻が531点(同41点減)、調和体が2、181点(同194点減)で、減少幅は漢字部門1・7%、かな部門3・7%、篆刻部門7・1%、調和体部門8・2%となっており、特に調和体の減少が際立っている。

 
 今回展の鑑別・審査は、145名の当番審査員によって7月26日から8月1日までの7日間にわたり、例年通り東京・池袋のサンシャインシティ文化会館で行われた。

 
 まず鑑別については、従来通り「無鑑査」扱いの会友作品を除く公募の1万3、010点が対象となり、7、807点が入選(入選率60%)。これに会友作品3、076点を合わせた1万883点が、入賞作品を決める審査の対象となった。

 
 調和体部門については、例年通り作者の専門分野別に第1部(漢字系作品)と、第2部(かな系作品)に分けて、それぞれ漢字、かなの両部門の当番審査員が当たるシステムが踏襲された。

 
 審査の結果、理事作家作品を対象とする特別賞は、読売大賞に1点が決まったのをはじめ、読売準大賞に漢字の沢藤華星(猗園)、城市魁岳(興朋)、筈井淳(興朋)、山内香鶴(日書作)、かなの岩井秀樹(東龍)、川合広太郎(水穂)、篆刻の辻敬斎(北斗)、調和体の大池青岑(轟友)の合わせて9名が決まった。

 
 幹事作家作品を対象とする読売新聞社賞には、漢字29点、かな23点、篆刻2点、調和体8点の計62点、同じく幹事作家作品対象の俊英賞には漢字58点、かな45点、篆刻3点、調和体18点の計124点が、また評議員作家作品対象の奨励賞には漢字103点、かな78点、篆刻6点、調和体34点の221点がそれぞれ決まった。

 
 これらの受賞枠は、規定の点数スライド制により、対象作品の点数に応じて削減されている。また同様に、一般公募作品対象の特選には326点(11点減)、秀逸に1、416点(44点減)もそれぞれ決まった。

 
 なお、今回の一般公募搬入作品のうち臨書・模刻作品の搬入は、前記の通り837点となったが、内訳は臨書831点、模刻6点で、このうち合わせて412点が入選し、27点が入賞した。この入選率は52・4%で、同作品には昨年同様、別定の入選・入賞基準が適用された模様。

 
 東京展では、第1会場の国立新美術館会場に5、239点(遺墨5点)が展示され、第2会場の都美術館には2、704点が展示された。

 
 また、昨年同様に東京展では、最高幹部陣を含む常任理事(執行役員)の幹部作家による調和体作品29点が都美術館会場に特別展示され、注目された。

 
 同展は今後、例年通り全国7会場を巡回し、役員作品と各管轄地域の入賞・入選作品を展示する。


34回展巡回日程
【関西展】9月6日〜10日/京都市勧業館(みやこめっせ)
【中部展】9月12日〜18日/<第1会場>愛知県美術館ギャラリー、<第2会場>愛知県産業労働センター
【中国展】9月22日〜24日/広島県立ふくやま産業交流館(ビッグ・ローズ)
【東北展】11月1日〜5日/<第1会場>山形美術館、<第2会場>県芸文美術館
【四国展】11月10日〜12日/サンメッセ香川
【北海道展】11月22日〜26日/札幌市民ギャラリー
【九州展】12月8日〜10日/福岡国際センター


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