(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 11月19日(日曜日)
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改組(新)第三回日展
掲載日: 16年11月01日

「大臣賞」に土橋氏
知事賞真神氏
会員賞河野氏
五科入選率、11%超える
五科入選・入賞懇親会

 改組(新)第3回日展が10月28日、東京・六本木の国立新美術館で開幕した(12月4日まで)。
 
 外部審査員を審査に加えるなど全面的なシステム改革が行われて3年目の今回の同展五科(書)では、例年通り別項の10名の特選受賞者が決まったほか、全出品作品を対象とした特別賞選考では、「内閣総理大臣賞」に土橋靖子(かな)が決定。また、今年から新設の「東京都知事賞」には真神巍堂(漢字)、会員作品対象の「会員賞」には河野隆(篆刻)が、それぞれ決まった。(本紙2、4、5面に関記事連)

 ◇ ◇ ◇土橋靖子氏真神巍堂氏河野隆氏

 今回の同展五科(書)の搬入点数は、前回比315点減の8、402点で、これに対する入選点数は48点増の1、000点となったことから、入選率は昭和59年の第16回展以来32年ぶりに11%を上回り、11・9%となった。
 
 
 同日、国立新美術館の1〜3階の公募展室全室を使用して開幕した今年の第3回展でも、各科の全作品はフロアを分けて一括展示されており、五科(書)には従来通り3階の全フロアが充てられている。
 
 
 今回展の五科の会場に展示されているのは、入選作品全1、000点のほか、副理事長作品1点、顧問作品2点、理事作品3点、会員作品101点(旧参事・参与・評議員を含む)、準会員作品26点(旧依嘱作家、新審査員を含む)、無鑑査作家作品10点の合わせて1、143点で、これは前回展比では48点の増加となっている。展示作品のうち、後藤秀園、松永暘石、三岡天邑、甫田鵄川の物故作家4名については、遺作展示となっている。
 
 
 今回の五科会場には、前回より6ケース多い77ケースが設置され、帖・巻子作品の開帳面積の拡大と収容点数の増加を図っているほか、壁面の展示方法にも見やすさの向上と展示点数の増加のための工夫が随所にうかがわれ、こうした結果が五科の総展示点数の大幅増に結びついているようだ。従来ブロマイド販売コーナーに充てられていた「24室」も、展示空間に切り替えられて会場スペースの確保に一役買っている。
 
 
 今回展の五科の作品搬入点数の内訳は、漢字が3、358点(前回比254点減)、かなが3、024点(同32点減)、調和体が1、451点(同19点減)、篆刻が569点(同10点減)で、前回に引き続き今年も4部門すべてで減少をみた。
 この搬入動向を部門別に前回と比べると、漢字が7・03%、かなが1・05%、調和体が1・3%、篆刻が1・73%のそれぞれ減少で、とりわけ漢字の不振が目立ち、前回展で4〜10%の大幅減を記録した、かな、調和体、篆刻の3部門が今回はいずれも1%台の減に留まったのと対照的な結果となっている。
 
 
 次に、今回展の入選作品1、000点の部門別内訳をみると、漢字が431点(前年比20点減)、かなが384点(同51点増)、調和体が128点(同14点増)、篆刻が57点(同3点増)となっており、その入選率は漢字が12・84%、かなが12・7%、調和体が8・82%、篆刻が10・02%で、かなが1・8ポイント、調和体で約1ポイント上昇している点が特筆される。
 また、今回展の新入選者については、前回より1点増の227点で、入選者全体に占める新入選者の割合としては、前回より1・04ポイント低い22・7%となっている。新入選者の最高齢は90歳で、最年少は19歳で、平均年齢は55・6歳。
 
 
 授賞面では、前記の「大臣賞」、「都知事賞」、「会員賞」の特別賞のほか、例年通り特選受賞者10名が別項の通り(2面参照)決まったが、10名のうち稲村龍谷、大橋洋之、柴原月穂、鈴木赫鳳、平形精逸、森上光月、吉沢石琥の7名が2度目の受賞、他の3名が初受賞となっている。
 特選受賞者のジャンル別では、漢字が5名、かなが3名、調和体が1名、篆刻が1名で、従来通りとなっている。


◆第3回日展巡回日程
 改組(新)第3回日展は、東京展終了後、以下の日程で全国4会場を巡回する。
▽京都展=12月10日〜1月15日/京都市美術館
▽名古屋展=1月29日〜2月21日/愛知県美術館ギャラリー
▽大阪展=2月18日〜3月20日/大阪市立美術館
▽富山展=4月15日〜5月7日/富山県民会館美術館



(書道美術新聞 第1086号1面 2016年11月1日付)


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